テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

-これを見ているのが誰かは僕にはわからないけど、見ているのがお父さんとお母さんだと思って喋ります。


急にいなくなってしまってごめんなさい。お父さんとお母さんに危害が出ないようにするためにはこうするしかないと思ったんだ。今や世間から見た僕は世界を大混乱に陥れた大悪党だからね。


もう少しで夢が叶うはずだったのに。世界中のロボットが暴動を起こした理由を僕は知ってる。 

世界中にいる「偉い人」達は僕のやっていたことが気に食わなかったみたい。お金を手に入れるためには感情を持つロボット達が邪魔だったんだよ。だから偉い人同士で結託して世界中のロボット達をジャックしてあんなことを起こさせたみたいだ。鈴原教授からそう聞いた。僕を少しでも労うための嘘かもしれないけど。


ごめん。そんなことはどうでもいい。この映像はお父さんとお母さんに向けたものだから。


僕は感謝してる。何不自由ない生活で、笑顔で満ちた幸せな家庭で、小さい頃から僕の夢を支えてくれてくれた。

思えば僕の為に買ってくれたチコが死んでから僕の夢は始まったんだよね。懐かしいよ。チコはロボットだったかもしれないけど、僕にとってはかけがえのない友達だったんだ。お父さんとお母さんにとって僕はかけがえのない存在になれていたかな。


最後になるけどこの映像を僕とお父さんとお母さんで笑いながら見ていることを祈ります。



お父さん、お母さん、今までありがとう。大好きだよ。-


シェルター 〜A Journey of Weaving Emotions〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

27

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚