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「あの時、俺が言った『次の彼女』は、奈美の事を思った。その後、君の言葉を聞いて……奈美も俺に堕ちてくんねぇかな……って考えてた」
まだ濡れている澄んだ瞳に、自分を映し出して欲しくて、豪は顎に手を掛け、彼女を見上げさせる。
「あの時、奈美が言った『次の彼』っていうのは…………俺の事を……思ってたのか?」
ひとしきり互いに眼差しを交差させた後、奈美はゆっくりと頷く。
「…………はい」
「奈美……。俺に嵌って…………堕ちろよ」
豪は、この日何度目かわからないキスを、奈美の小さな唇に落とし、そのまま横たわせた。
肌が触れ、互いの体温が溶け込む中で交わし合う口付けは、豪の心を昂らせた。
唇を首筋に伝わせ、奈美の胸に触れながら、指先で小さな桃色の頂を撫でる。
「ご……豪…………さ……ん……っ」
吐息を零しながら彼を呼ぶ奈美が、愛おしくて堪らない。
「奈美…………好きだ……」
薄紅に染まっている耳元に、低い声音で囁くと、奈美は豪の背中に腕を回した。
彼女の方から、彼に触れてきたのは初めてだ。
「私も……豪さんが…………す……き……」
奈美の告白に、豪は首筋に這わせていた唇を、更に下へと伝わせ、硬くなった乳首を口に含んでチュウっと吸い上げる。
「んっ……ああっ…………はぁっ」
小さく艶声を上げたと同時に、落ち着いていた彼の下半身が反応し始めていた。
豪は、獰猛になりそうになるのを抑え、奈美の左の乳房を、しばらくの間強く吸い上げる。
そっと唇を離していくと、白磁の肌が徐々に紅に染まり、やがて赤黒い華がゆっくりと開花した。
これは、奈美が豪の女だという証。
「奈美は…………俺だけの女。誰にも…………渡さない……」
彼は、満足気に笑みを湛えながら、折れそうな身体を強く抱きしめた。