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「勿論よ!暫くは私もまだここにいるし
お父様もそうしてほしいと
書いているでしょう?
逆に今すぐ私が出て行ってしまったら
お父様は恩知らずな人間だと
お思いになさるでしょう
せいせいしたと急いで出て行ったら
お父様に薄情だと思われるのも辛いわ 」
「本当に?・・・すぐに出て行かない?
私、あの人とこの家で二人になるなんて
絶対嫌!」
わたしは膝をつきその膝に
頭を押しつけるようにして泣いた
「そんな事を言ってはいけないわ・・・
でも・・・そうね・・・
これからあなたは少し辛い思いをするかも
しれないわね・・・ 」
グスッ・・・
「これからって?どういう意味?」
おばさんは悲しそうに言った
「美鈴さんがここの女主人になるのよ・・・
私が邪魔をしてはいけないわ
あの人がこの家を良い様に変えられるように
してあげないといけないのよ・・・
それが一番なんですよ・・・
あなたも良い人を作って
いずれはこの家を出て行く身・・・
その時にお父様がお一人だと可哀想でしょ?」
「結婚なんかしないわっっ!
私は一生パパの傍にいる!
なのにパパッたら酷いわ!
どうしてよりによってあの人なの?
私・・・あの人大嫌いっっ!」
「あなたはまだ子供だから
こういうことがあまりわからないのよ・・・・
これからはお父様の幸せだけを
考えてあげないとね」
「私はどうなるの?」
私は子供っぽくおばさんにもう一度叫んだ
「私の幸せはどうなるの?」