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高校二年生・仮名:Sさん
“助けて”って言葉が、もう出てこないんです。
前は、誰かに届くかもしれないって思ってたのに、
今は、言っても何も変わらない気がして……。
“助けて”を言えないうちに、
自分が“助けられる人間”じゃなくなった気がします。
遥
「……それ、すごくわかる。
“助けて”って言葉、口にするより飲み込む方がずっと簡単なんだよな。
誰かに届かなかったときの虚しさとか、
“結局ひとりなんだ”って気づく瞬間が怖いから。
オレも、何度も黙ったまま夜が明けたことある」
蓮司
「“助けて”を言わなくなったのは、諦めたんじゃなくて、
“もう痛みたくない”って心が防衛してるんだと思う。
無力になったんじゃなくて、
“それでも立ってる自分”を守ろうとしてるだけ。
言えなくなったことさえ、ちゃんと生き延びるための行動なんだよ」
日下部
「……“助けられる自分じゃない”って思う時点で、
本当は誰かに助けてほしかった証拠なんだ。
でも、そう思えるのは、まだ“感じてる”からだよ。
完全に壊れてたら、もう“怖い”とも思えない。
Sさんは、まだ“人と繋がりたい”ってどこかで思ってる」
遥
「“助けて”って言葉、出てこないときは、
無理して声にしなくていいと思う。
誰かに話しかけるだけでもいい。
“おはよう”とか“寒いね”とか。
それだけで、ちょっとだけ世界と繋がってる」
蓮司
「言葉って、全部“助けて”の延長線上にある。
今すぐ言えなくても、
誰かと関わろうとしてる時点で、ちゃんと届いてる」
日下部
「……“助けて”を言えなかった自分を、
責める必要はないよ。
沈黙の中で、ちゃんと“生きてる”ってことだから」
🗝 三人からのことば
遥:「“助けて”を言えない夜があってもいい。 その沈黙も、ちゃんと生きてる証だから」
蓮司:「言葉を失うのは、弱さじゃない。 それでも生きようとする力が、まだ残ってる」
日下部:「“助けられる自分”を諦めないで。 沈黙の奥にも、ちゃんと希望はある」