📩 相談
高校三年生・仮名:Nさん
過去の自分が、いまだに許せません。
“あのとき”ちゃんとできていれば、
“あんなこと言わなければ”って、何度も頭の中で繰り返します。
もう終わったことなのに、思い出すたびに息が苦しくなって、
前に進もうとしても、体が止まってしまいます。
遥
「……“あのとき”って、何回も蘇るよな。
忘れたいのに、夜とかふとした瞬間に勝手に思い出す。
オレもある。
“なんであんなことしたんだろ”って後悔して、
過去の自分を何度も殴りたくなる。
でも、そう思えるってことは、
ちゃんと“もう同じことしたくない”って心が成長してる証拠だと思う」
蓮司
「“過去の自分”って、ほんと厄介なんだよね。
どんなに今が変わっても、
記憶だけは昔のまま、鮮明に残ってるから。
でもさ、Nさんがいま苦しんでるのって、
“変わりたい”って気持ちがあるからなんだよ。
もし本当に変わってなかったら、痛みすら感じないはずだから」
日下部
「……過去を責めるって、
自分の中に“理想”があるからだと思う。
“本当は、こう生きたかった”って。
だから苦しい。
でも、あの頃の自分は、
そのときの“精一杯”でしか生きられなかった。
それを否定するのは、
“今の自分”まで否定することになるんだ」
遥
「“あのときの自分”を嫌いでもいい。
でも、切り捨てなくていいと思う。
その自分がいたから、今ここにいる。
傷も後悔も、“生き延びた証”なんだ」
蓮司
「過去って、消せないけど、塗り替えることはできる。
“あのとき”を思い出すたびに、
“今の自分ならどうするか”を少しずつ重ねていけばいい。
それが、未来の自分への償いにもなる」
日下部
「……“過去の自分”は敵じゃない。
“今の自分”を守るために、
間違いながら必死で生きた味方だったはず。
だから、少しずつでも、和解していけるといいな」
🗝 三人からのことば
遥:「“あのとき”を悔やむ夜があってもいい。その痛みが、今の優しさを作ってるから」
蓮司:「過去は変えられない。でも、“見方”は変えられる。今の自分が、それを証明してる」
日下部:「過去を責めるのは、今を生きようとしてる証拠。その苦しみごと、前に進めばいい」
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