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「綾瀬君、今朝頼んでおいた会議の資料、仕上がってるか？」
「はい、出来ています。どうぞ」
「うむ、完璧だ。絶好調だな、綾瀬君！」
「いえ、いつもやっていることです」
「綾瀬さん、先日クライアントに提出していた企画、Ｂ案で進めるそうです」
「承知しました。では内容をもっと詰めて実際のイメージに近いプロモーションを作って送りますと伝えてください」
久しぶりだ。こんなに清々しく仕事に打ち込めるのは。
最近は仕事をやりながらも、どこか心ここにあらずで身が入っていないのを自覚していた。
こんなことではだめだと思いながらも、心に居座る憂鬱を自分自身ではどうすることも出来なくてもがくだけだった私にとって、あの日見た藤の花は心を浄化するシャワーのようだった。
ほら、おかげでこんなにも足取りが軽い。
（よし、仕事がんばろ）
「あの、打ち合わせいいですか？」
「あ、もうこんな時間！すぐ＊＊＊＊＊＊
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