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「あは、っ…♡不破さん、、髪の毛擽ったい」
抱きついて噛み付いて貰えて嬉しい。けど、ふわふわの髪の毛が
首に、かおに触れてきて擽ったい。不破さんの目は
ギラギラしてて、ネオンライトの光る店の看板みたい。
でも、その奥に潜む優しさが淡い色で、綺麗だった。
「ウェンくん、初めて?」
「んーん、1回だけ、やったことあります
まぁ、強姦でしたけど 」
「あら、じゃあ、ちゃんと解してあげなきゃ」
そういう不破さんの目は酷く優しくて、手から伝わる体温が
心地よかった。綺麗にセットされた髪が、これから僕のせいで
乱れるんだと思うと、それだけで特別な気がした。
不破さんはホストなわけだから、僕と立場が違うのはわかってる。
でも、不破さんの優しい手つきが痛いほど僕を癒してくれるから、
勘違いしそうになって、それが嫌で考えを消した。
不破さんの指が孔口に触れた時、微かに怖さを覚えた。
でも、優しい手つきと降ってくるキスが恐怖を和らげてくれた。
「ん、…んぅ……、」
「大丈夫?痛くない?」
「ぅ、ん…へいきです…」
優しい不破さんの目が勘違いさせてくる。
不破さんが優しいから、変に大切にしてくれるから、だから、
恋したって仕方ないって、言いたかった。不破さんのせいだって。
なのに、右手を取られてシーツに縫い付けられてしまえば
言いたかった言葉はのど元で焼き切れるしかなかった。
「ふわ、っさ、…」
「ウェンくん」
流石ホストと言うべきか、不破さんの長い指が
慣れた手つきでボクの顎を掬い取った。
気がつけば唇が重なっていて困惑した。なのに、優しく撫でて
解してくるから、溶けそうになって、抗うしかない。
「ウェンくん、唇噛んじゃダメね」
って、不破さんが指を突っ込むから、声が止まらない。
恥ずかしくて泣けてきた。不破さんのバカって声に出た。
あれから約3時間経過した。
「ウェンくん…。才能ある?」
「わかんかい、です」
3時間しか経過しなかった。本来慣らすのには3日かかる。
なのに、僕の体はぞんぶん適応力が高いらしい。
1時間経過したあたりで段々と快楽を拾うようになっていた。
2時間経過した時には既にそれだけでイけるほどに。
未だ、快感で震える体が恥ずかしい。
「そっか、」
不破さんの壊れ物に触るみたいな手が気持ちいい。
でも。僕の股間部には気持ちいだけじゃ片付けられない
地獄の要因がうつっている。イッてしまわぬようにとつけられた
紐。黒色の紐で根元を強く縛られている。これのせいで
まともにいけずに体が未だ絶頂にいるんだ。
流石に身体は限界らしい。苦しくて、イきたくて仕方ない。
「…不破さん…入れて…。」
不破さんの股間が大きくなってるのは、ずっと知ってた。
すごいと思う。そのまま3時間も耐え続けたから。
体が限界で恥ずかしさを堪えて穴を広げた。
不破さんの喉が動いて、それだけで、体が反応する。
「ウェンくん、痛かったら言ってね」
不破さんのそれが宛てがわれて少しずつ中に収まってくる。
気持ちよさと、少しの圧迫感が知らない快楽を呼ぶ。
すり、と不破さんの手がお腹を撫でた。
「へ、ぁ゙っ…!♡」
がくんっと、体が反応して全身から汗が吹き出す。
痛みにも近い快楽が頭を巡って、身体に電気が流れる。
ビリビリ、じりじりした快楽が抜け出さずに回って溜まる。
「ウェンくん、泣きすぎ、目溶けちゃいそう」
そんな顔して説得力ないって言おうとしたけど
口からは出なかった。ぼやける視界で必死に見つめていると
唇にキスされて、舌を差し込まれた。必死に息吸って
必死に腰に足を回して、必死に手を握る。
ぜんぶがくっついていて、離れたくない。不破さんの左手が
ボクのちん子の紐を解いた、せき止められていた物が
トロトロと流れ出す。じわじわとした快感がはしった。
「へ、ぁ…、♡ぁ゙、ぅ…、…ぅ゙♡♡」
涙が溢れてきて、目の前のひとに縋り付く。
「ウェンくん、動いてもいい?」
まだ、いってる。でも、声に出せなくて、動かれてしまった。
ずる、と質量が抜けていく。知らない感覚に戸惑う。
また、押し戻されて、抜ける。その度に、肌が触れ合って
そこから熱が伝わって、嬉しさで満たされた。
離れたくなくて必死に引っ付いていたらキスしてくれて
特別扱いが嬉しい。でも、僕と同じように抱かれたひとが
居るのだと思うと苦しい。彼は、ホストである前にかっこいいから
女の人を何人も抱いたはずだ。勝手にひとりで落ち込んだ。
でも、不破さんの指が頬に触れて、それが全部思考を消した。
「ふ、わさん…っ、♡」
「ウェンくん、可愛い、きもちい?」
「ぅ、んっ…、きぉちぃです、♡♡」
視界が滲んで不細工な顔を見て欲しくなくて伏せる。
なのに、ダメって言うみたいに顔をあげさせられてキスされた。
これが特別扱いなのか、それとも、遊びなのか、分からない。
不破さんのせいだって、絶対に怒ってやる 。
揺さぶられながら降ってきたキスに目を閉じた。
目を開けたとき、眩しかった。綺麗にシーツが整えられていて
夢なんじゃないかって疑った。でも、腰が痛い。
足や胸にはキスマも噛み跡もある。そこを撫でると
じり、と快楽が走って、慌てて手を離した。
扉が空いて不破さんが出てきた。
「おはようウェンくん」
「おはようございます」
声はかれていない。安心していると不破さんがよってきた。
「ウェンくん。順番逆になっちゃった」
なんの事か分からなくてぽかんとしているとキスされた。
てっきり行為中の昂りからの行動 だとおもってたから
びっくりして口元を抑えた。 その時に不破さんの目と目があって
その瞳が真剣で、動きが止まった。
「俺、ウェンくんに一目惚れしたんだ」
瞬間、告げられた言葉が理解できなかった、
代わりにできたのは、抱きつくことだった。
突然の事で固まる不破さんに何を言えばいいのか分からなくて
戸惑って。そしたら、不破さんが笑ってくれて、それが
悔しくて、うれしくて、複雑で仕方がない。
「ぼく、まだ、心が準備中だから、待って欲しいです」
やっと言えた言葉は我儘極まりないことだった。
それでも不破さんは優しい笑顔で笑うからずるい。
やり返しも込めて、首元に噛み付いた。