テラーノベル
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ソファーから立ち上がり、モニターで来訪者を確認すると、元カノが映っている。
「…………お前、マジで何なの?」
自分でも驚くような、冷酷な声色が吐き出された。
先ほどの電話は、恐らく、俺のマンションの近くから電話を掛けたのだろう。
妙な執念深さの元カノに、俺の背中に悪寒が迸った。
『恵斗、お願い! 私の話を聞いてっ! やっぱり私、恵斗の事が好──』
「…………ちょっと待ってろ」
大きな声で必死になって、インターフォンに話し掛ける元カノ。
真夜中に、部屋の前で騒がれては、思いきり近所迷惑である。
俺は仕方なしに玄関へ向かい、ドアを開けて元カノを中に入れた。
「恵斗! 会いたかっ──」
「これ以上、中に入るな。騒ぐな。真夜中だぞ?」
靴を脱ぎ掛けた元カノを、俺は腕を広げ、毅然と制止した。
「どうして部屋に入れてくれないの!?」
「お前が他の男と浮気したのが原因で、俺たち、別れたんだろ? お前を俺の部屋に上げる必要はない。今さら何なんだ? もうここに来るな!」
俺にキッパリ言われた元カノが、顔を歪めながら俯くと、一点をじっと見つめたまま固まっている。
元カノの視線の先を辿ると、そこにあったのは、理麻のローヒールだ。
「彼女…………できたの?」
上目遣いで、おずおずと問い掛けられた俺は、ここでハッキリさせないと後悔すると思った。
「ああ。誰にも渡したくないって思うほど、好きな女がいる」
セックスから始まった、俺の恋愛。
今、俺が、どうしようもなく好きな女は、有野理麻という幼なじみの女。
「だから、もう俺の事は忘れろ。それから…………俺の前に二度と現れるな」
「……っ!」
俺は、そそくさと玄関ドアを開け、元カノを追い出した。
ドアガードを掛け、施錠した後、盛大にため息を吐く。
ゲンナリしながらリビングに通じるドアを開けると、理麻が困惑の表情を覗かせ、瞳を潤ませながら佇んでいた。
コメント
1件
おお、第18話読み終えたわ! 元カノが深夜に押しかけてくるって、かなり緊迫した展開だったね。恵斗が「誰にも渡したくないって思うほど、好きな女がいる」ってキッパリ言い切ったのは胸熱すぎる🔥 そして理麻が涙目で佇んでるところ、めっちゃ気になる……二人の距離、どうなるんだろう? 次話も楽しみにしてる!
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