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「ああぁっ……んっ…………きたないからっ……いっ……やぁ……っ」
裂け目に舌を伝わせながら、徐々に奥へ侵入していく彼の舌は、まるで意志を持った生き物だ。
奈美の敏感な艶玉を舌先で捕えると、小刻みに動かしながら刺激を与えていく。
「いやじゃないだろ? 奈美は俺にクンニされるのが大好きだろ?」
豪が空いている手で、奈美の膣に指を入れて律動させた。
ジュプジュプと卑猥に響く水音と、彼女だけ裸の状態に、羞恥心が襲い掛かる。
それでも奈美の身体は正直だ。
快楽を弄ろうと、腰が揺れている。
壁に爪を立て、右脚はガクガク震え、彼が施してくれる愛撫で、崩れ落ちそうになるのを必死に堪えた。
けれど、意に反して背中は弧を描き、首筋を晒して身体を震わせている。
豪が執拗に指を律動させ、腫れ上がった陰核を口に含んで舐めしゃぶった。
(もう……ダメ……豪さんに……挿れて欲しい……)
下腹部の淫らな痺れは、今にも弾けそうなほど膨張している。
「ご……豪さ…………んんんっ……イッ……ああぁぁっ——」
絶頂を迎えた刹那、頭の中は混濁(こんだく)し、奈美は何も考えられなくなった。
身体は脱力し、壁に沿うように座り込む。
達しても甘ったるい痺れは、まだ奈美の中で微かに残り、くすぶったままだ。
「奈美……いい子だ……」
豪が彼女の目線に合わせるようにしゃがみ込む。
腰に絡みついたままのキャミソールを抜き取り、頭を撫でた後、そっと唇を重ねた。
豪が奈美から離れ、着ていた服を勢いよく脱ぎ捨てて全裸になると、ローテーブルにあった小さな箱のパッケージから、小袋をいくつか取り出した。
そのうちのひとつを手に取って封を切り、彼女に背中を向けて避妊具を屹立に被せていた。
逆三角形の広い背中を見ながら、これから彼に抱いてもらえるのかと思うと、背筋がゾクリと泡立っていくのを感じる奈美。
豪は再び彼女に近付き、身体を支えながら壁に寄り掛からせるように立たせた。
「大丈夫か?」
奈美は黙ったまま小さく頷く。
不意に脳裏を掠めていく、先ほどカフェラウンジから聴こえてきたピアノ曲。
まだ彼に曲名を教えていなかった事に気付いた。