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淫欲を露わにして、奈美を見つめる豪が歪んで見える。


彼女の瞳も、浅ましい欲で濡れているのかもしれない。


「豪さん……」


「どうした?」


男の艶を纏わせた表情を浮かべる彼に、鼓動が弾む。


豪に眼差しを向けながら、奈美は、唇を小さく開いた。


「チェックインした時…………ラウンジで聴いたピアノ曲の曲名が何ていうか、さっき豪さんが聞いてきたでしょ……?」


「ああ、そうだったな」


何で今になってそんな事を聞くのか? と言いたそうな表情で、彼は奈美の答えを待つ。


「曲名は『ジュ・トゥ・ヴ』っていうの。和訳のタイトルは……」


身体の中で僅かに残る甘美な疼きに、もどかしさを感じると、彼の瞳を交えさせ、奈美は吐息混じりに答えた。


「——『あなたが欲しい』」


曲名を告げた瞬間、豪の瞳に宿る獣欲に、火が灯された気がした。




奈美の左脚を再び膝の下に腕を通して持ち上げた後、豪は、露わになった秘部へ陰茎を当てがい、数度擦り付けた後、彼女を見据えながら一気に突き上げた。


「あああぁぁっ…………んんっ」


奈美は大きく嬌声を上げている。


身体の最奥を強く突かれた後、彼は更に奥へとググっと腰を押し上げた。


肉杭が奈美の中に全て埋め込まれ、豪が左手で細い腰を強く引き寄せる。


「今日は奈美を……メチャクチャに抱きたい気分だな……」


大きく肉槍を引き抜いたかと思うと、いきなり激しく腰を律動させた。


「あんっ……あんっ…………あっあっ……はうっ」


膣内の肉壁が強く抉られ、奈美の中を駆け抜けていく圧倒的な快感。


身体中の内臓が彼の激しい律動で、歓喜に震えているのを感じていた。


「気持ち……いいか? 奈美……」


息遣いを乱しながら、豪が欲情を孕ませた眼差しを向けてくる。


「きっ……もち…………いいっ…………んっ……んあぁっ」


「そんなに……俺が……欲しかったのか? やらしい……女……だな…………奈美……」


「こっ……こんな事……言う……の…………豪さ……ん…………だけぇっ」


膣の中で凶暴化している、彼の肉槍。


強い衝撃に、奈美の目の前で、たくさんの星が瞬いているような気がした。

ただ、それだけの関係……

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