やけに気分のいい夢を見ていた気がする。
「ぅ……」
意識が現実に寄っていく感覚がする。
呻いた自分の声が、脳裏に反響した。
それと同時に、ガンガンと鈍い痛みが襲って来る。
「……ったあ」
割れる、割れる。
脳みそ零れそう。
「怖いこと言うな」
「へ」
頭を押さえて、目を瞬かせる私に何故か突っ込みが入った。
「ただの二日酔いだ。安心しろ」
はっきりとした口調で診断を下した声には、充分過ぎる程に心当たりがあった。
「……何してんの、総一朗」
そんなところで。
むくり、とベッドに腕をついて顔を上げると、その先に総一朗が座っている。
着ている服装、その姿勢からするに、昨晩からずっとそこに居たのだろうと知れる。
ただ、何でそんなことになっているのかはわからない。
「お前が言うな、お前が」
はあ、*******
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