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紫音(…朝…。結局朝まで眠れなかった)
紫音 「はーい?」
まふゆ 「時間だけど,学校どうする?」
紫音(あ…学校…。行きたく無いな,休も…)
紫音「ごめん,今日は休む。お母さんにも伝えといて。」
まふゆ 「うん。分かった。」
まふゆ 「行ってくるね。お母さん。」
朝比奈母 「行ってらっしゃい。気をつけてね?」
まふゆ 「うん。あと今日は『委員会』で帰り遅れるね?」
朝比奈母 「分かったわ。気をつけていってらっしゃい。」
まふゆ 「はーい。」
朝比奈母 「紫音?ご飯此処に置いておくわね?食べたくなったら食べなさい。」
紫音 「分かった,ごめんね。お母さん。」
朝比奈母 「仕方ないわよ。具合が悪いのでしょう?早く治して,また『医者になる為』の勉強をしないとなんだから。」
紫音 「うん,そうだね。じゃあもう少しだけ寝るね。」
朝比奈母 「ええ。分かったわ。何か有ったら呼んでちょうだいね。」
紫音(学校…サボっちゃったな…。お母さんにも,お姉ちゃんにも迷惑かけちゃった…。昨日から何も食べてないし…お母さんが作ってくれた『擦りリンゴと,お粥』食べようかな…。)
紫音「少しだけ…少しだけ食べてみよう…。」
紫音 「……!!!っ…おえっ…えっ…。」
私は擦りリンゴとお粥をひとくち口に運んだ瞬間に猛烈な 『吐き気』に襲われた。
紫音(…っ…。『味』も分かんなければ…『食べる事』も出来ないなんて…。)
(はぁ…もういいや…寝よう…。)
紫音 (ん…。あれ,どれくらいの時間寝てたんだろ…?え…。もう『17時』過ぎてる…。流石に降りて下に行こう…。)
朝比奈母 「あら。紫音起きたのね。おはよう。」
紫音 「うん,おはよう。」
朝比奈母 「起きて早々悪いのだけれど。これ,何かわかるかしら??まふゆの部屋に『置いてあった』のよ。」
紫音 「何?それ?私は知らないよ??」
朝比奈母 「そう。なら良いわ。まふゆが帰ってきたら聞きましょう。」
まふゆ 「ただいま。お母さん。」
朝比奈母 「おかえりなさい。まふゆ。早速で悪いのだけれど。これは何かしら?貴方の部屋に置いてあったのよ。これ,よく見たら『シンセサイザー』よね?昔,お父さんが買ってきて部屋にあった物よね?なんで貴方の部屋に有るの?」
まふゆ 「えっと…それは,『音楽療法』も後々,『医者』になったら必要かなと思って,勉強の為に取っておいたの。勝手に持ち出してごめんなさい。」
朝比奈母 「そうだったのね。相変わらずまふゆは『勉強熱心で良い子。』ね。でもね?まふゆ。それは本当に『必要な事』かしら?お母さんはね,心配なのよ。まふゆが『音楽』何かに気を取られて,勉強が疎かになるんじゃ無いのかって。」
まふゆ 「…っ。でも,私にとって『音楽』は大事な事でー。」
朝比奈母 「そう。まふゆが選んだ事なら何も言わないわ。ただー、『後悔』しない様にね?」
まふゆ 「ーーっ…。分かっ…た。私,『音楽辞める。』ね?勉強もちゃんとするから。だから安心して。お母さんー…。」
朝比奈母 「そう??じゃあもうこの,『シンセサイザー』は,要らないわね?お母さんが捨てておくからー。」
紫音 「待って。お母さん。『捨てる』のは勿体無いから『私が使う』よ。それに私も『音楽療法』は,『医者にとっても患者を助ける事にとっても。』大事な事だと思うから。」
朝比奈母 「そう??分かったわ。じゃあこの『シンセサイザー』は,紫音に預けるわ。まふゆ?それで良いわね?」
まふゆ 「…っ、う,うん。良いよ。」
紫音 「じゃあこの『シンセサイザー』私の部屋に持って行くね?お姉ちゃんも一緒に行こ?使い方とか知りたいから。」
まふゆ 「分かった…行こう。」
そうして私の大事な『シンセサイザー』は,捨てられる事なく,妹の紫音に渡る事になったー。