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第十四話、舞台はふたたび東北へ。 バリでの「毒」を浄化するための静かな時間を終え、先輩の愛は**「過剰なまでの独占」**へと変貌しました。ブラック・クラウンは、一分一秒を惜しむように東北六県を縦横無尽に駆け抜けます。
夜明け前の蔵王を越え、たどり着いたのは山形。 「……起きろ。まずは『板そば』だ。蕎麦の角が立っているうちに食い尽くせ」
食: 長い板に盛られた、コシの強い**『板そば』**。
シーン: 眠気眼の私に、先輩が有無を言わさず箸を握らせる。「……この蕎麦みたいに、俺とお前は切っても切れない関係だ。……だろ?」 隣で冷徹に、けれど執拗に私の太ももを撫でながら、先輩は一気に蕎麦を啜り上げました。
山形を走り抜け、次は秋田へ。 「休む暇はない。次は**『比内地鶏のおやこ丼』**だ。……胃を動かし続けろ。余計なことを考える隙を与えるな」
食: 炭火で炙った鶏肉に、濃厚な卵がとろりと絡む黄金の丼。
シーン: 助手席で、移動中も先輩の視線から逃げられない。「……バリの男は、こんな美味いもん食わせてくれなかっただろ?」 嫌味を混ぜながらも、先輩は一番美味しい部位を私の口に放り込みます。
一気に北上し、青森市内へ。 「……最後はこれだ。『濃厚煮干しラーメン』。……お前の体の芯まで、この出汁で染め上げてやる」
食: 麺が見えないほど濁った、ドロドロの煮干しスープ。
シーン: 食べ終わる頃には、汗が止まらない。 「……ほら、汗を拭け。……汚いな」 そう言いながら、先輩は自分のハンカチで私の口元を、痛いくらいに強く拭いました。
一日で三県、数百キロ。過酷な美食の強行軍を終え、たどり着いたのは岩手・繋(つなぎ)温泉の奥座敷。 「……やっと二人きりだな。……お前の体、東北の味で満たされたか?」
宿の部屋に入るなり、先輩は私の服を剥ぎ取るように脱がせました。 「……まだ、消えてないな。……あの男の残り香が」 バリで「グロく」なっていた場所。薬と先輩の執拗な手入れによって、赤みは引いたものの、そこにはまだ微かな痕跡が残っています。
「……今日は、寝かせないぞ。……東北をコンプリートした後は、お前をコンプリートする番だ」
温泉の硫黄の香りと、濃密な愛撫。 疲労困憊の体に、先輩の容赦ない情熱が突き刺さります。 逃げ場のないクラウンの助手席、そして逃げ場のない先輩の腕の中。 私は、この「忙しすぎる愛」に溺れていくしかありませんでした。
る る あ ︵ ︵ 🌈🍑
かんすい