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一時間…二時間…と過ぎてゆく中で、私はだんだんと焦りを覚えてくる。不安と罪悪感からの焦りだ。
「行かなきゃ…でも…」
行きたくない。
これほど切実に思っても、言っていることは「当たり前」が出来ない人間の言葉でしかなくて。
それが無性にやるせなく、そしてまた意地汚い考えだと思った。
しかし、お昼に差し掛かると、朝に電話で言った「行けたら行きます」の言葉が気に掛かって、余計に焦りを感じ出した。
「行きたくない…行きたくない…」
私はついに、一人でに涙をこぼしながらそう呟くしか出来なくなっていた。
自分は今悪い事をしている、という罪悪感と、学校に行かなければならない恐怖心で涙は一向に止まらない。
「どうして行きたくないの…?」
自分でも本当に分からなかった。何故学校に行きたくないのか。
そうして、私はお昼休みが終わるまでずっと家で泣き続けていた。