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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#シークレットベビー
#妬きもち
恵
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パーティ前日、美花は有給休暇を取り、立川に帰省した。
日中はゆっくりと過ごし、夕方は店に出て、久しぶりに雪の手伝いをする。
常連客に声を掛けられ、美花は笑顔で接客していると、店の引き戸が勢い良く開いた。
「……こんばんは」
「いらっしゃいませ! あ……圭ちゃん。お疲れさまっ」
「圭ちゃん、いらっしゃい。いつもの席、空いてるよ。どうぞ」
雪に促され、圭がカウンターの一番端の席に腰を下ろすと、美花に、おしぼりを手渡された後、唐揚げ定食を注文する。
スイングドアを通り抜けた美花が、圭の注文を雪に伝えると、ビールジョッキを手にして生ビールを入れた。
「圭ちゃん。これ、私の奢りね」
「ああ、ありがとう。ごちそうさま」
美花は、カウンター席に足を向けて圭の前に生ビールを置くと、彼はジョッキを手にして口に含む。
「仕事の後のビールは、ウマいな……。美花が入れてくれたから、なおさらだ」
圭が目尻に皺を寄せながら、クシュッと表情を崩す。
「唐揚げ定食、もう少し待っててね」
美花は軽く会釈をして、カウンターから離れようとした。
「美花」
圭の呼び掛けに、彼女はクルリと振り返ると、意志が込められた眼差しを突かれる。
「…………明日だが、パーティ会場のホテルに、君と過ごすために部屋を取った」
彼の言葉に、美花は手伝い中にもかかわらず、顔を紅潮させている中、圭が、カウンターの内側にいる雪に向き直し、姿勢を正す。
「お母さん。明日の夜、美花さんと一緒に外泊させて頂いても、よろしいですか?」
「もちろんOKだよ。二人で楽しい時間を過ごしておいで。っていうか圭ちゃん、パーティ当日は、美花と一晩中過ごすと決めてたんでしょ?」
唐突に許可を得ようとしている圭に、雪が僅かに目を見開いた後、ニヤリと含み笑いを見せた。
「あ……いや…………まあ……そうです……ね……」
雪に突っ込まれた圭が、後頭部を撫でながら、照れ笑いを映し出す。
「はい。唐揚げ定食ね。いっぱい食べて、明日に備えてね」
「あっ……ありがとうございます。頂きます」
母と恋人のやり取りを横目にしながら、美花は、唇に弧を描かせると、カウンター席を離れ、店の手伝いを続けた。
コメント
1件
うわ、この回めっちゃほっこりした…!圭くんが雪さんに直接「外泊させてください」って頭下げるシーン、めちゃくちゃ好感度上がる。美花が照れてるところも含めて、もう家族みたいな空気ができてて微笑ましいわ。パーティ前の穏やかな日常、大事だよね。次の展開も楽しみ!🔥