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「やばい、急いだ方がいいかも!」
愛梨ちゃんが叫んだ。私たちはスピードを上げて歩き始めた。けれど、水を含んだ泥に足を取られ、なかなか思ったように進めない。
「ちょっと、なんかやけに水が増えるの早くない?」
確かに、いつの間にか水は私たちの足首の辺りまで来ている。
「ねえ、なんか泥の中が動いてる!」
萌ちゃんの声で足元を見ると、確かにミミズのようなものが何匹もうごめいていた。さっきはこんなにいなかったのに! そしてよく見ると……それはプールの底一面をうごめいている。私は思わず後じさった。
「ちょっと、これやばいよ!」
愛梨ちゃんが叫んだ。見ると、水位は私たちの膝の高さにまで達していた!
「早くしないと、もっと増える!」
「早くって……これじゃあろくに走れないよ!」
私たちは足元を気にしながら歩き続けた。しかし、水位は上がる一方で、もう私の腰の高さぐらいまでになっていた。
「ねえ、あれ見て!」
瑠美ちゃんが指差した方を見ると、泥の中でうごめいていたミミズのような生き物が水面を泳いでいた! そしてそいつらは私たちに近づいて来て……
「こんなのかわせないよ!」
愛梨ちゃんが叫んだ。いつの間にかミミズのような生き物は水面を覆い尽くすほどになって、私たちの体にまとわりついてきたのだ!
「キャァ!」
思わず悲鳴を上げた。それは私の体にまとわりつき、服の破れた部分から中に入ってきた。水の高さがちょうど私たちの股下あたりに来ており、それは水面を泳ぐミミズのような生き物が股間の辺りにくる絶妙な位置だった。
「何これ、気持ち悪い!」
瑠美ちゃんが悲鳴を上げた。彼女の服の中にもミミズのような生き物が入って行って……
「ちょっと、いやぁ! くすぐったい!」
股間を撫で回すようにうごめくミミズに、彼女は身悶えた。水位が上がっていて思うように走れない私たちはミミズから逃げきれない。
「いや、パンツの中に入ってきちゃった!」
萌ちゃんが悲鳴を上げた。
「ひぁ! ヌルヌルするぅ!」
彼女の股間に吸い付くようにうごめくそいつを、彼女は引き抜こうとしていたが、
「立止っちゃだめ! ここだとどうせすぐ他のが入って来るよ! 急いでハシゴまで行こう!」
と愛梨ちゃんがはげました。確かにその通り、なんだけど、ミミズに似た生物はどんどん下着の中に侵入し、そこでうごめきはじめた! にゅるにゅるとうごめくミミズが股間を這う感触に、私は思わず腰砕けになりそうになっていた。
「キャァ!」
突然愛梨ちゃんが叫んだ。たぶん彼女も同じような状態なんだろう。見ると、みんな口には出さないけど、顔が上気している。ミミズの感触に刺激されているのを必死で我慢しているんだろう。
「ひゃっ!」
私も思わず悲鳴を上げてしまった。下着の中で暴れていたミミズが、肛門をこじ開け、中に入ろうとしてきたのだ!
「だめっ!」
私は必死でお尻の穴を締めたけど……
「いやぁ!」
にゅるっと入ってくる感触がしたかと思うと、そいつはあっさり私の中に入ってきた!
「あぅん!」
思わず変な声を上げてしまったが、すぐに口をつぐんで我慢する。でも、その生き物はどんどん奥へと進んで行く!
「いやぁ、入ってくるぅ!」
と愛梨ちゃんが声を上げた。どうやら彼女も私と同じ状態らしい。
「いゃぁ!」
萌ちゃんと瑠美ちゃんも悲鳴を上げた。けど、ハシゴはもうすぐだ!
「ごめん、先に上がるね!」
一番にハシゴにたどり着いた愛梨ちゃんが登り始めた。けどその途中、何かに衝撃を受けたように、がくっと力が抜けて落ちそうになった。
「愛梨ちゃん!? 大丈夫!?」
「だ、……大丈夫。ごめん!」
続いて萌ちゃん、瑠美ちゃんがハシゴに手をかける。最後に私もハシゴを登りはじめると……
「うぁ!」
ミミズに似た生き物が、下着の中でクリ・リスに巻きついて、まるで指でつまむように、私のクリ・リスを締め上げてきた。
「あうっ!」
思わず腰が抜けそうになる。けど、なんとか上まで登り切った。
「ああああああっ! 気持ち悪い! アタシたちしかいないんだから、もう脱いじゃえ!」
愛梨ちゃんはそういうと、下着を脱ぎ捨てて、中に入っていたミミズたちを払い落とした。私たちもそれにならうことにした。うう、気持ち悪かった……。
それにしても、なんとか上の階に逃げてきて、しばらく水没する危険はなくなったけど(っていうか、途中からは水位が変ってなかったような?)、奇妙な世界に閉じ込められたままであることには変わらない。この部屋もさっきの部屋と似ていて、プールのようになっており、さらにプールの中を通らないと部屋の奥に行けない構造になっていた。違いとしては、さっきの部屋ほど広くないことと、奥にあるのがハシゴではなく扉であること、それから、プールの中に入っているのが……。
「これ、何?」
(続く)