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魔王城が消滅したクレーターの中心で、憐が羊を押し倒していたその時。 二人の間に溜まった「激アツ」な魔力が臨界点を超え、空間に巨大な「ハート型の亀裂」が走りました。
「……な、何よこれ!? 私たちの愛が次元を割ったというの!?」
「先輩、吸い込まれる! うわあああああ!!」
光に包まれ、次に二人が目を開けた場所は……異世界の荒野ではなく、見慣れた、そして懐かしい**「私立不純異性交遊禁止学園・第1校舎」**の屋上でした。
「……ここは……学園? 戻ってきた……のか?」 羊が制服の感触を確かめながら立ち上がろうとすると、隣で同時に立ち上がった憐が、間髪入れずに**「警棒」**を抜きました。
「……いい、羊くん。感動の再会に浸る暇なんてないわ。見なさい、あそこをッ!!」
憐が指差した先には、中庭で仲良くお喋りをしている一般生徒たちの姿が。
「……私が異世界で貴様を命がけで守っていた間に、この学園は……こんなにも『不純』に染まっていたなんて……! 許せない! 全員、万死よォォォ!!」
異世界で「聖騎士(パラディン)」として覚醒した憐の魔力は、元の世界に戻っても消えていませんでした。彼女が警棒を一振りしただけで、校庭に巨大な光の十字架が突き刺さります。
「マスター、お帰りなさい。異世界での戦闘データを基に、学園の防犯カメラを全て『愛のレーザー砲』に換装しておきました」 アイ・ゼツ(電脳モード復帰)
「お兄ちゃん! 異世界でもらった経験値で、爆裂魔法が『水素爆弾級』になったよ! お祝いに校舎を一つ飛ばそうか!」 ショコラ(魔導師継続)
「……拙者、異世界の影から、こちらの影へ。……違和感、ゼロ……」 シノブ(忍者)
「さあ、羊くん。異世界で愛を深めた私たちにとって、この学園は狭すぎるかもしれないけれど……まずはここから『真の風紀』を再構築(スクラップ&ビルド)していくわよ!」
「……先輩、せめて一日くらい休ませてください……」
「ダメよ! 貴様が異世界で私に見せたあの『激アツ』な眼差し……あれを忘れたとは言わせないわ! さあ、放課後は私の部屋で**『異世界お土産(という名の密着指導)』**の続きよッ!!」
第28話。異世界を滅ぼして帰ってきた二人の「不純」な日常が、さらにスケールアップして再開されました。