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「ユリアス、来たか。それではさっき狩りをしたばかりのウサギの肉を食べるとしようか。野ウサギの赤ワイン煮込みだ。」
そう言うと王家の使用人たちが俺たちの前に先ほどまで生きていた野ウサギを使った煮込み料理を持ってくる。
「美味しそうですね。今日は冷えそうですし、余計にそう感じられます。上着を持ってくるべきだったかもしれません。」
俺はそう言って腕を少しさすると、ユリアスは少し落ち着きのないような感じで口を開く。
「…僕の上着を使うかい、アルヴィアン侯爵代理。」
「お気持ちは嬉しいですが、俺の方が背が高いという目に見えて明らかな現実を考えると難しいように思います。」
「使用人向けの簡素な上着で良ければあるが、どうする?ジョー・アルヴィアン?」
「ではありがたくお借りします、国王陛下。」
「すぐに持ってこさせよう。それでは王国の繁栄を願って。」
国王陛下がグラスを持ってそう告げる。
「『王国の繁栄を願って。』」
俺たちはそう言って赤ワインで乾杯をする。