ある日の体育の授業。
ドッジボール。
目黒と向井は…敵同士。
🧡(ひぃぃ!!目黒のボールこわっ!!)
本気のスピード。
向井は体をひねってギリギリで避ける。
回避能力だけは無駄に高い。
💜「おい、ちゃんとボール見ろ!」
横から深澤がフォローに入る。
🧡「ナイス!深澤!」
今日は隣のクラスと合同。
目黒と渡辺は同じチームだ。
🧡(……別に気にしてないし)
🧡(全然、気にしてないし)
胸が、ちくりとする。
その瞬間——
渡辺が投げたボールが、一直線に向井へ。
避けきれない。
バシンッ。
🧡「ぶほっ!!」
顔面ヒット。
そのまま、どさっと倒れ込む。
🖤「……は?」
🖤「向井!?」
気づいたら、目黒は走っていた。
しゃがみ込む。
🧡「だ、だいじょぶ……」
🖤「鼻血出てるぞ」
手を引いて、コートの外へ。
🖤「ほら、じっとしてろ」
慌ててティッシュを詰める。
🧡「情けな……恥ずかしい……」
🖤「いや、顔面はセーフだろ」
🖤「それにしてもすげぇ顔だな」
思わず吹き出す。
🧡「あんま見ないで……」
うつむいた横顔。
赤くなった鼻先。
少し潤んだ目。
🖤(……)
🖤(かわいい……?)
一瞬、思考が止まる。
🖤(は?)
🖤(何考えてんだ、俺)
最近、向井が静かになってから——
調子がおかしい。
胸の奥が、ざわつく。
なんなんだ…これは。
つづく。






