※ブルークが小さかった時の話
幼いブルークsiten
「……」
僕は、声が出せない
親にも嫌われて、学校でも虐め。
もう、僕が生まれてきた
意味なんてわかんないやw
↓昔のブルーク
「おい( º言º)」
「酒持って来い!!」
「……」
「(・д・)チッ気持ち悪いな」
そんなの、僕が1番知っているよ……
僕は、その日家を出た。
もう、あの家から逃げたい一心で走った。
沢山、走った
走って着いた先は、公園だった
そこには、パンダのパーカーを着た少年がいた
「!」
あっ……気づいた
えっ、待って、近づいて来てるんだけど……
「ねぇ!!」
「∑(O_O;)ビクッ」
「俺は、中村瑞希!!君は?」
「……」
喋れないんだよ……
良いよね、中村君は喋れるんだから。
「もしかして……喋れない?」
嗚呼、嫌われたな…
もういいけど……
「はい!!」
えっ…紙と鉛筆…?
なんで?
「喋れないなら、紙に書いて話そうよ!」
初めて言われた。
でも……僕は、字が書けなかった。
だから、僕はあの時、断った。
声は出せないから、行動で示した
首を横に振って……
「……」
嫌われたなって思った
「なら!!」
急に叫んだと思ったら、さっきの紙に
何かを書いていた。
「?」
僕はわからなかった。
何を書いてるのだろうと思っていたら
「はい!!文字は読めるよね?」
「なら、これで話そうよ!」
そう言って中村君は、
平仮名を書いた紙を渡して来た
字は汚かった。けど……
確かに、僕は言葉は読めるし、聞こえる。
だから僕は、ずっと
不思議に思っていた事を聞いた。
[ねぇ、なんで僕に構うの?]
「えっ?」
「僕はただ仲良くなりたいなって
思っただけだよ?」
本当に初めて言われた。
その言葉は僕が、求めてた言葉だ。
いつの間にか、僕は泣いていた。
「……」
中村君はただ静かに僕を撫でてくれた。
その温もりが暖かかった。
僕は中村君に抱きついてた。
中村君は最初はびっくりしてたけど
優しく、撫で続けてくれた。
本当に中村君は優しいなって思った。
この時、僕は決めた。
中村君の傍に居ようって
どんな時も傍に居ようって
「落ち着いた?」
「(。_。`)コク」
やっと落ち着いた。
その時、僕は中村君の顔を見て驚いた
だって中村君も僕みたいに怪我してたから
でも、1番僕の目に入ったのは、
片目は隠してたけど
中村君の綺麗な
透き通った水色をした目だった
僕は、その目を見つめてた。
「僕の目……やっぱり変?」
やっぱりってどういう事?
[違うよ]
[綺麗だなって思っただけ]
[嫌だった?]
「!」
「いや……ありがとう」
中村君は今にも泣きそうな声でそう言った。
「そういえば、なんで怪我してるの?」
中村君からの唐突な質問だった
でも、中村君には言っても良いなって思ったから
家での事、学校での事、今までの事
全部話した。
紙だったから
ゆっくりだったけど
中村君はしっかり、静かに聞いてくれた
「…そっか」
「頑張ったね」
本当に中村君は優しいな……
今なら、声が出る気がする……
「あり……が、とう」
「!」
「やったー!声が出た?!」
僕も、声が出るなんて思わなかった……
やった……これでもう、話せる
「おーい!なかむ〜」
「あっ、きんとき!!」
誰だろう……なかむって、中村君の事かな?
「あっ!」
「こっちは金弥時!」
「通称、きんときね」
「よろ…しく」
さっきよりも、スラスラ言えた……
「よろしく…えっと……」
「中山 吹琉(なかやま ぶる)!!」
「なかむと名字似てるじゃんw」
「「似てない!!」」
「息ぴったりw」
楽しいなw
「あっ、ブルーク!!」
「ブルーク?」
「あだ名!!僕のあだ名は、なかむね!」
「嫌だった?」
「((-ω-。)(。-ω-))ウウン」
「寧ろ、めっちゃいい!!」
「ありがとう!!(*´∀`*)」
初めて、あだ名付けてもらった……
ブルーク……良いね!!
「さっきの事、僕の友達に話していい?」
なかむからの質問……
なかむの友達なら……大丈夫だ
そう思って
「いいよ〜」
「!」
なんか、ホワホワした感じになっちゃった……
嫌われる?
「僕、その口調、めっちゃ好き!!」
「ゑ?」
「なんて言うか……ホワホワしてて、好き!!」
なかむって面白いな……
それから、
スマイルやきりやん、シャークんに会った
「あ”〜そんな感じだったな”ー」
昔を思い出し、僕はまだ、泣いていた。
もう、優しい言葉で慰めてくれる彼は
居ないんだなとつくづく思う。
そんな時、1枚の紙が落ちた。
ベッドから降り、その紙を拾った。
その紙は、昔の写真だった。
皆の昔↓
写真の中で1番目立っていたのは……
笑顔な僕だった。
「僕……昔はこんな感じだったね」
なかむのおかげで僕は、変われた。
その本人が居なきゃ意味無いでしょ?
でも、なかむと約束したから、
なかむを信じて、僕は……
なかむが帰ってくるのを今日も待つ。
そんな事を考えてると、ドアから音が鳴った。
コメント
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はぁぁぁあ寝る前に見るものじゃない 感動で寝れんありがとう