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6 - 第5章

♥

16

2022年10月30日

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[secret story:6]


「〜♪」

「こんな昼間からなにやってんだか。」

「えぇー?いいじゃん、気分転換だよ。ほら、ブランコこぐの楽しい!」

「……」

「なにその呆れた目は〜。」

「…まぁ、たまにはいいか。」

「お!やったね。」

「なんでそんな嬉しそうなんだよ。」

「いつも乗ってくれないじゃん。」

「…それよりさ、」

「あ、話逸らした。」

「ん?」

「ナンデモアリマセン」

「…最近、なんか様子変だけど、なんかあったの?」

「あー、なんか夢?デジャヴ?みたいなのを見るんだよなぁ。」

「デジャヴ…か。」

「俺は声も出せないし、自分で動けないんだけど、意識はある?みたいな。」

「それで?」

「目の前に知らない男がいるんだよ、毎回。懐かしいような感じの。凄い仲良かったんだろうなぁ。めっちゃ笑ってたよ俺。まぁ、思い出せないしわかんないけど。」

「なぁ〜んか、引っかかるんだよね。それを考えてたらぼーっとしちゃって。」

「…そう。」

「わざわざ聞いてどうした?…まさか俺を心配して…⁉︎」

「そんな事はない。」

「え、酷。」

「(面影…はっきりはしてなくても、思い出してきてるのか…?)」

「…眠い、帰る。」

「おい!ちょっと待てって〜」






















何故、いつも彼なのだろう。

「危ない!!!」

「えっ…⁉︎」

車が、此方に突っ込んでくる音がした。

「…いきてる?」

「馬鹿、お前が無事じゃない。」

「ははっ、こえふるえすぎだろ。」

「…本当に、馬鹿。」

さっきまであったぬくもりは、声と共に消え去った。




























途切れた言葉に、縛りをかけて。



第5章: 罪咎

償い、言葉に鎖を

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