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「もう少し冷ましてくれた方がいいかな」
そう言って満面の笑みを浮かべる太一くんを見て、フーフーと大きく息を吹きかけている自分の姿が脳内に映し出される。
客観的に見るとあまりにも痛いそんな妄想に身震いし、もっともらしい回避の言葉を吐いた。
「ま、マスクは外せないから……ッ!私まで倒れたら今度こそ鈴木部長発狂する!!」
マスクがズレ落ち、本来ならすっぽりと覆わなければならない鼻先が見えていたことに気がついて慌てて整える。
「そっか、残念だ」
あっさり引いたところをみるときっと冗談だったに違いない。
一瞬でも本気にした自分が恥ずかしい。
「……バカ」
「ごめん」
なんなんだ、このくすぐったい感じ。
からかわれて悔しいのに、またこうやって太一くんと話せているのが嬉しい。
じゃれ合うみたいに交わす会話の中で、太一くんは再会したときと同じように優しく耳に残る声色で真っ直ぐに私を********************
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