「くそっ、また駄目か……」
スマホを見つめ、届いたメッセージに俺は思わず悪態ついてしまった。
決してメッセージの送り主が悪いわけじゃない。
自分が思っていた以上に物事が上手くいかないことに苛立ちを感じてしまっていたからだった。
この1週間、どうにか牧村と連絡を取りたくて大学時代の友人を介し、シラミつぶしに探しつづけていた。
すべては同じ学部だったのだから、接点がなくても誰かしら通じていて、割りと簡単に連絡が取れるのではないかと思っていた俺の読みが甘すぎていたのかもしれない。
ふと数日前に佑志に相談した時の事を思い出す。
しばらくスマホを見つめた俺は迷いつつも梓の連絡先を表示させる。
「いやいや、それは無理だろう……」
でもすぐに思い直し、スマホの画面を閉じた。
牧村との繋がりが強い梓に牧村の連絡先を調べてもらおうかとも思ったが、さすがにそれは酷な気がして思いとどまる。 ************
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