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ある日の休日の事。
ラウールと阿部は2人揃って手の中にあるお菓子をみつめていた。
🤍「やっと出来た…!」
💚「俺らの3徹の末の最高傑作…!!」
🤍💚「アモニー・チェンジグミ!!」
🤍「ちょっっっと安全性の面が危ないけど…なんとかいけるっしょ!」
💚「安全性93%、限りなく安全に近いけどちょっとテストした上で改良が必要かもね」
🤍「誰で試してみる??」
💚「そうだな〜…ちょっと校内散策しよっか」
2人で開発した七色のグラデーションに光るグミ。
たっぷりの材料を使ったはずなのに魔法を組み込むたびに液体が蒸発し、出来たのはたった3つ。
被験者を探すため、朝日のさす部屋を飛び出した。
────────
阿部とラウールは早速大広間へ行った。大きな両開きの扉を片方ギィッと開けるとそこには丁度いい人材が3人揃っていた。
💜「あっあべちゃんとラウールじゃん」
🤍「ふっかさ〜ん!しょっぴー!めめ!!」
💙「朝っぱらからテンションが高ぇな笑」
🖤「あれ、でもなんか隈できてない?」
スリザリンの3人だ。どうやら朝食後に世間話をしていたようだった。
グミは3つ。これ以上ないチャンスだ。
💚「実はね、ハニーデュークスの新作のお菓子があってね。俺ら食べたんだけど超美味しいからおすそ分けしたげる!」
そういって紙に包んだグミを差し出す。
💜「えっ、いいの?やったぁ〜」
💙「なんかすげぇ色してんな」
🤍「7つの味がするんだよ!」
🖤「ありがとう、いただきます」
なんの疑問も抱かず3人は1つずつグミを摘み口に放り込んだ。
次の瞬間────
ボフンッッ
真っ白い煙が舞い上がり一瞬にして3人を包み込んだ。
💙「うわっっなんだ!?」
煙が晴れ、次に阿部とラウールが見たものは…
🤍「うわぁぁぁ!!!かわいい!!!」
💚「実験、だいせいこーーう!!」
3匹の動物だった。
毛並みの美しい真っ白なペルシャ猫
艶やかで真っ黒なフラットコーテッドレトリバー
体も手足も目も全てが小さいフェレット
💚「猫と犬とフェレットか…どれが誰だ?笑」
💙「にゃぁ!?にゃごにゃご!シャァァー!!! 」
🤍「あーたぶんこの猫ちゃんがしょっぴーだ」
💚「肌の綺麗さが毛並みに反映されてる?笑」
💜(えっナニコレ??俺どうなってんの?俺何になってんの?カワウソ???)
🤍「このチョロチョロしてるフェレットがふっかさん」
💚「多分自分の姿が見えてないから困惑してる」
🖤(………???)
🤍「この何も言わないワンちゃんがめめ」
💚「もうちょっとリアクションして欲しかったなぁ」
💚「ごめんだけど、効果は30分だからしばらくそのままでいてね!」
💜(30分!?くそっだまされたぁ!!)
💙「ふにゃぁぁ!!ゴロニャー!!」
怒り立った渡辺が阿部に掴みかかる。何とか引っ掻いてやろうと体を必死によじ登り思い切り爪を立てる。
💚「痛い痛い痛い!!翔太辞めて!!」
🤍「しょっぴーダメだよ可愛いお顔が台無し!」
🖤(あっ、康二と待ち合わせの時間じゃん。行かないと)
💜(えっ?めめどこいくの?)
渡辺と阿部の取っ組み合いの中、目黒は向井との約束を思い出し、犬の姿のまま大広間から出ていった。
人間2人と猫1匹でわちゃわちゃしている中ポツンと取り残される深澤。
💜(俺も逃げよ〜っと…)
深澤も誰にもみられないようにそ〜っと大広間を抜け出した。
────────
💚「翔太落ち着いて!ストレスはお肌に悪いって言うでしょ!」
💙「にゃぁごにゃぁぁぁあ!!!」
目黒と深澤が抜け出したあとも渡辺の乱闘は続いた。その時だった。
ギィィィ…
大広間のドアが開かれる音がした。
🩷「あべちゃん?ラウール?すごい騒ぎ声が聞こえるけど大丈夫?」
💚「佐久間!!」
🤍「佐久間くん!!」
佐久間はそろっと入ってきたかと思うと即座に阿部の腕の中の白い猫をロックオンした。
🩷「ニャンコだぁぁぁぁあぁぁぁ!!!!!ぎゃわいいぃぃぃ!!!!!」
💙(…佐久間!?やべぇ!!!)
渡辺は気づくのが一瞬遅れ逃げようとしたが、佐久間は尋常じゃない速さで渡辺を抱き上げる。
🩷「どしたのこの子!かぁわいい〜!!」
💚「なんかね迷子みたいでさ笑」
🤍「ちょっとお転婆さんみたいだから!佐久間くんお願いね!!」
💙(おい待て!置いてくな!)
渡辺の願いも虚しく阿部とラウールはラッキーと言わんばかりの笑顔で去っていった。
何とか抜け出そうともがくが佐久間は全く狼狽えない。
💙「にゃぁぁ!にゃご!シャァー!!」
🩷「大丈夫だよ〜人見知りさんかな?」
佐久間は優しく声をかけながら渡辺のアゴの下や耳の裏、たまにしっぽの付け根を撫でる。
💙(あっでも…ちょっと気持ちいいかも…)
🩷「落ち着いてきた?いい子だね〜♡」
猫の手懐けで右に出るものは居ないほどの佐久間の慣れた手つきに渡辺は少しずつ力が抜けていき喉が勝手にゴロゴロと鳴る。
気づけば完全にふにゃふにゃになり佐久間の腕に完全に体を預けていた。
💙(なんか眠くなってきた…)
🩷「ウトウトしてるね。おねむかな?それにしても毛がすごい綺麗だね〜」
瞼が重くなってくる。魔法が溶ける時間が迫ってきているにも関わらずこのまま寝てしまおうかと思うくらいの心地よさを感じていた。
すると遠くの方でコツコツと足音と一緒に聞き慣れた声が聞こえた。
❤️「佐久間?その子は?」
🩷「涼太!可愛いでしょ〜?」
💙(ゲッッ!!涼太!?)
宮舘が入ってきたのだ。
渡辺は声が聞こえた瞬間に眠気が一気に吹き飛んだ。
💙(涼太にはバレたくねぇ…!!)
幼馴染にはこの醜態を晒したくない。何とか逃げ出さなければ。そう思った矢先、佐久間が立ち上がる。
🩷「この子にあげるミルク貰ってこよ!涼太ちょっと抱いてて!」
💙(え???ちょ、まっ…)
佐久間は宮舘の有無を言わさず渡辺を宮舘の膝上に乗せて走って出ていってしまった。
沈黙の中、宮舘は静かに渡辺の背中を撫で続ける。
手を引っ掻きでもすればすぐに逃げ出せるはずが、気が引けてただジッとする事しか出来なかった。
ふと見上げると宮舘は何も喋らず外の景色を眺めていた。幼馴染との間の沈黙は気まずさもない 。
💙(このアングルから見る涼太珍しいよな…)
と思わずジッと見つめていると宮舘が渡辺を見下ろした。見上げる渡辺とバチッと目が合った。
宮舘は撫でる手を止めずに優しい微笑みで呟いた。
❤️「毛並みも瞳もすごく綺麗だね」
❤️「……翔太みたい」
💙(……!?)
渡辺は心臓が飛び出そうなほど体をビクつかせ、宮舘の手が緩んだ瞬間にスルリと抜け出し走り出した。
後ろを振り向かずひたすら走る。使われていない空き教室を見つけ窓から入る。
💙(…ハァ…危なかった…!!)
ボフンッッ
しばらくすると再び煙が上がり渡辺は元の姿に戻る。30分ぶりに視線が高くなる。
💙「あっ…顎の余韻がヤベェ…」
先程まで散々ゴロゴロと撫でられていた顎をさする。佐久間が動物に好かれる理由が何となくわかる気がした。
姿も人間に戻り目黒も深澤も居ないため大人しく寮へ戻ろうと平常心で空き教室を出る。
廊下を歩いていると宮舘が正面から向かってきた。
❤️「あっ、翔太」
💙「おう」
何事も無かったかのように平然とした顔で宮舘へ軽く手を振る。よかった、バレていないようだ。
と、安堵しすれ違った瞬間。
❤️「───俺の膝の上、どうだった?」
💙「…!!??」
渡辺は声も出せず振り向いたが宮舘はこちらを見ずに角を曲がっていく。向こうで佐久間の大きな声が聞こえた。
🩷「あれ?涼太!あのニャンコは??」
❤️「ごめん、飼い主が見つかったから渡しちゃった」
🩷「そっかぁ〜残念。でも見つかってよかった!」
渡辺は宮舘の優しい手つきと笑みを思い出しカァッとなる。
💙(……バレてんのかよ!!!)
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あとがき
読まなくても️⭕️
アモニー・チェンジグミ
食べると30分動物に変身できるグミ。
どの動物になるかは完全ランダム。実はそれぞれのグミに本物の動物の毛を溶かして入れている。
服だけが残ることはないので魔法が溶けた時に全裸になる心配はない。
コメント
6件
( `ᾥ´ )クッかわちい♡ 舘様がしょっぴーってわかってるのがさすがすぎる"(∩>ω<∩)"
ヤバ!好き❣️
くうっ…!!なんて尊いんだぁ!!
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