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目が覚めると、見ただけで鼻血が出そうな程の顔も体も美しい男性が、全裸で私の乳首をしゃぶっていた。
「えっ!?」
驚いて声をあげると、男性が私の乳首をぺろぺろと舐めあげ、口から名残惜しそうに離す。
その時、舌先がちょんっと乳首の先にあたり、身体中がぞくぞくした。
「どうした、カサブランカ」
男性は、私を見つめてそう呼ぶ。
カサブランカ?
誰のこと?
私の名前はカサブランカというような海外の映画にあるような名前ではない。
苗字も名前もありふれたものだ。
「あの……あなたは……」
誰ですか、と言おうとした時、男性が私の口をこじ開けるようなキスをしてきた。
舌が私の舌に絡みついてくる。
唾液を交換するような激しいキス。
「んっ……!」
男性は、私の歯の裏をつうっと舌で舐め取り、口を開けたまま唇を離し、名残惜しそうに最後私の唇をぺろりと舐める。
こんな激しいフレンチキスどころか、軽くちゅっと唇を合わせるようなキスでさえ経験したことがない。
戸惑っている私に、男性は熱っぽい眼差しを向けてこう言い放った。
「時間がない。早く挿れさせろ」
男性はそう言うと、私の足をM字に広げる。
恥ずかしくてたまらない格好。
「ちょっと!やめてください!」
「なんだ、今更。昨日もこうしてお互いの体を舐め合い、交わっただろう。今更純情ぶるな」
きっ、昨日も!?
昨日どころか、私……処女なはずですけど!?
困惑しているうちに、私の大事なところを隠していた心許ない布切れ1枚が、さっと取り払われ、あそこが剥き出しになって、初めて気がついた。
毛の色が……金!?
私の毛は、全身真っ黒なはず。
あまりにも濃すぎて、毛量が多いのでそれがコンプレックスだったはずなのに、今私の目の前に曝け出されているそれは、私がしっているそれとは全然違う、飴細工のような美しいものだった。
一体どういうこと?
私は必死で考えようとした。
今何が起きているのか。
ここはどこなのか。
そもそも何故、私は全裸なのか。
しかし……。
くちゅくちゅ。
男性が先ほど私の唇を舐めたその舌で、今度は私のあそこを、舐め始めたことで、私の思考は一気に引きずり戻される。
「あっ……んっ……!」
下半身がうずくほどの強い刺激を、熱を、私は知らないはずだった。
しかし……。
ぴちゃぴちゃ。
じゅるじゅるじゅるっ。
その男性の舌で作られる水音と、それによって与えられる快感に、私の体は、私の意思に反して反応してしまう。
男性は私の目の前に指を見せる。
ねっとりと、透明な液が糸を引いている。
「もう、準備は良いみたいだな」
男性はそう言うと、片方の手は私の胸……それも私が持っていないはずの、まるでメロンのような巨乳を鷲掴みし、乳首を親指ではじき、もう片方の手で、私の腰を思いっきり掴む。
男性の体は、私の足の間に入り、足を閉じることができない。
「まっ、待って……」
男性の行為を止めようと声を出すが、男性の手によって胸がいじられることで生まれる、とろけるような快感が言葉を発するのを邪魔をする。
乳首をいじられながら、私のあそこには、生温かく硬いものが当てられた。
くちゅくちゅ。
硬いもので、私のあそこの入り口をぐりぐりと遊ばれる。
「んふっ……」
鼻から抜ける声が、抑えられない。
その様子を見た男性が、ニヤリと笑みを浮かべる。
少しずつ、あそこに硬いものがぐぐっと入っていく。
「いくぞ……」
男性が熱を帯びた声で言うと、硬いものが私の中に遠慮なくねじ込まれていった。
力強く、押し付けるように。
ぱしーんと、部屋中に音が響く。
「ああああああああああん!!」
その音にハーモニーを重ねるように、私の嬌声が部屋中反響した。
自分の知らない声に、ゾクゾクする。
膣の内部がうねうねと、その男性のものを離さないようにと、絡みついている。
くちゅ、くちゅといやらしい音が体の中から響いてくる。
「くっ……やはり、お前の中は俺と相性がいいらしな……悔しいくらいに……」
男性はそう言うと、私の意向も聞かずに腰を動かし始めた。
最初はゆっくり、ボートを漕ぐように。
「あっ……はぁん……」
「相変わらずいい声を出しやがって、ほら、こうするともっといいんだろ!」
男性がぐっと自分の体を押し付けながら、私の乳首を口に咥えて噛む。
「やあああああん」
「乳首も、どんどん硬くなってくる。キャンディーのように舐めがいがあるな」
男性は、ぴちゃぴちゃと、わざと音をたてるように乳首を吸っては舐め、吸っては舐めを繰り返す。
「あっ、ああん、ひっ……!んっ……!」
乳首を舐めるリズムと、腰を打ちつけるリズムが一定になる。
声も、呼吸も、自然とそれに合ってくる。
ぱん、ぱん、ぱん。
くちゅ、ぐちゅ、びちゃ。
男性から与えられる快楽に溺れそうにながら、私は頭の中に入ってくる情報に気がついていた。
私の名前は、カサブランカ。
アルストメリー国の貴族の一人娘。
そしてこの男性は、アルストメリー国の第1王子のエディ。
私が伽の相手を務める相手。
さらに言えば、この世界も、彼も、そして私も。
私が読んでいた小説の登場人物であり、舞台であるということを。