その夜二人はまた激しく愛し合った。
いくら抱いても飽きる事がない華子の身体に陸は心も身体もすっかり囚われていた。
とにかく抱いた後の満足感が他の女達とは段違いだ。そして最高の満足を得たはずなのにまたすぐに華子が欲しくなる。
(俺は一体どうしたんだ?)
陸は自分でコントロールが効かないくらいに華子の魔性の魅力に溺れていた。
たださすがの陸も今日は多少の余裕が生まれている。だから昨日よりももっと丁寧な愛撫を華子に与えていく。
それが功を奏し華子は昨夜よりもさらに深い快感を得ているようだ。
華子が悶える様子はなんとも色っぽい。誘うような視線が陸を捉えると陸の勢いはさらに増す。
そして二人は極上の快感を味わい続けた。
寝室のベッドが陸の力強い腰の動きでギシギシと規則的な音を立て始めると華子の切ない叫び声が上がる。
そうやってこの夜何度目かの快感が押し寄せて来た時、陸は愛撫の手を止めて華子をベッドから抱き上げると窓際へ連れて行く。
華子が不思議そうな顔をしていると陸は背後から華子の両手を握りその手をガラス窓へ押し付けた。
華子が窓に手を付きながら、
「えっ?」
と後ろを振り返ろうとした瞬間 ズンッ と陸の熱い塊が華子の中へ入ってきた。
「アア―ーーッ」
窓ガラスには華子の艶めかしい肢体が映り込んでいた。
形の良い美しい乳房が陸の腰の動きでリズミカルに揺れているのがわかる。
「あぁんっ、外から…見えちゃう……」」
「大丈夫だ、誰も見ていない」
外から丸見えの窓辺で後ろから陸に突かれているというシチュエーションが華子を一層興奮させる。
その証拠に華子の秘部は洪水のようにビショビショだった。
(すごいな…良過ぎる…)
陸はしっかり意識を保っていないと全て持って行かれそうな雰囲気だった。
二人が繋がった部分からは卑猥な水音が響いている。その音で二人は更に興奮する。
二人の感度が最高潮に達した時、陸は華子の胸を揉みしだきながら腰を強く美尻に打ち付けて漸く解き放たれた。
陸は激しく肩で息をしている華子を抱き上げるとベッドへ連れて行った。
「もう…今日は降参よ……」
腕の中で華子が言う。
「仕方ないな…じゃあ今夜はこの辺で勘弁してやるか」
陸は微笑みながら言うと、華子の濡れた部分をティッシュで優しく拭ってくれた。
そして腕枕をしてから華子の肩を引き寄せ二人の上に布団をかける。
華子は子猫のように陸にすり寄って行った。
陸は華子の鼻の頭にチュッとキスをすると柔らかな長い髪をいじり始める。
「そろそろ美容院に行かなくちゃ」
「行きつけの美容院はあるのか?」
「うん、前は銀座の美容院に行っていたんだけれどそこまで行くのも面倒だからこの辺りで探してみるわ」
陸はそれを聞いて嬉しそうな顔をする。華子がこのマンションの近くで美容院を探す事には大賛成だった。
なぜなら華子には水商売をしていた銀座の街から完全に手を引いて欲しと思っていたからだ。
これからはこの街が華子の居場所だ。だからこの地に足をつけて暮らし自分の妻になって欲しいと思っている。
「いい美容院が見つかるといいな」
陸は再び華子の鼻にチュッとキスをすると華子が笑いながら言う。
「フフッ、くすぐったいわ」
そこで陸は以前から聞いてみようと思っていた事を聞く。
「なんか心配事があるだろう?」
「え?」
華子はびっくりした顔で陸を見上げる。
「俺にはわかるんだよ」
「どうして?」
「男っていうのはな、愛している女の事はなんでもわかるんだよ」
陸はそう言って微笑んだ。
(愛している女?)
華子は陸の言葉を心の中で繰り返す。すると体中が何かフワフワした物に包まれていくような気がした。
今まで経験した事のない感覚だ。
華子は照れ隠しにふざけて言う。
「愛しているのなら聞かなくてもわかるんじゃないの?」
「そうだなぁ、もう一度俺とシタイと思っているのかな? だったらご要望にお応えしないとだな」
陸はそう言って上半身を起こそうとしたので焦った華子は叫んだ。
「駄目よっ、今夜はもうおしまい!」
明日も仕事がある華子は必死に訴える。これ以上陸に抱かれたらきっと明日は仕事に行けないだろう。
すると陸は声を出して笑いながら言った。
「じゃあちゃんと答えなさい」
そこで華子は仕方なく陸に話し始める。
「じゃあ白状するわ。最近ね、お父さんの事ばかり考えちゃうのよ」
陸は予想外の答えが返ってきたので少し驚いていた。
「お父さん?」
「うん、そう。ほら、本間さんに会うとちょうど父と同じくらいの年齢だから私の父はどんな人だったのかなーとか、今元気にしているのかなーって急に気になり始めちゃってね、なんでかしら?」
「お父さんの居場所ってわからないのか?」
「うん、何にも知らない。母が何も話したがらなくて。あ、ただ今度祖父母に会いに行こうと思ってるからその時に色々聞いてみようかなって。祖父母ももう高齢でしょう? 今のうちに聞いておいた方がいいかなと思って」
華子は弱々しい笑みを浮かべる。
「そうだな、その方がいいかもしれないな」
陸はそう返事をしながら何かを考えている様子だった。
そしてしばらく間を置いてから言った。
「俺がお父さんの居場所を調べてやるよ」
「え?」
華子は思わず陸を見上げる。
「調べるにはある程度の情報が必要だな。例えば名前や生年月日、出身、どんな仕事をしていたとか離婚後どこへ行ったのかとか。あとは実家とか? とにかく手掛かりになる事ならどんな小さな情報でもある方がいいな。そうすれば今いる場所を突き止められるかもしれない」
「それってプロの人に調べてもらうって事?」
「ああ。俺を今の仕事に誘ってくれた高津さんだったら贔屓にしている興信所があるからそこを紹介してもらうよ。そのうち高津さんにも華子を紹介しないとな」
「高津さんって言うのね。陸の恩人みたいな人よね?」
「ああ、俺も父親が病死していないだろう? だから俺にとって高津さんは父親代わりみたいな人なんだ」
「ふーん、それなら私も会ってみたいな」
「近いうちに紹介するよ」
「うん」
華子は頷くと陸の肩に顎をくっつける。
「君が実家に帰る時俺も一緒に行くよ。結婚の了承を得ないとだしな」
華子は驚いた顔をした。
「何か問題でもあるか?」
すると、華子は首をブンブンと振り、
「陸が来てくれるなら心強いわ」
と言って微笑んだ。そして嬉しそうに陸に擦り寄る。
華子の子猫のような仕草が可愛くてたまらなく愛しい。
陸は華子の肩を更に引き寄せると、今にも眠りに落ちそうなその愛らしい顔を優しい瞳で見つめていた。
コメント
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窓際で....💏♥️♥️♥️(*/□\*)キャアー イヤァーン♡もぉ~ラブラブですね~💝🤭 祖父母への結婚に向けてのご挨拶 とか、お父さん探しの件の相談とか.... 陸さんは 本当に華子チャンを愛し、とても大切にしていますね💖 陸さんと一緒にご挨拶に行ったら、きっとお祖父様、お祖母様も喜んでくれそう✨ 華子チャン、幸せそうで 本当に良かったね....🍀✨
深い愛の形が窓際での💓(^◇^;)(#^.^#)💦陸さんも華子にしっかり煽られて2人とも何度も愛を交わす親密さ💕🥰🫰 陸さんはちゃんと華子に心配事を聞いて陸さんができる調査を提案して華子の力になる意思を伝えてたね😉🌸 華子も自分の祖母や陸さんの大切な人と会うのはお互いにいいこと🥹⭐️華子が早くお父さんに会えるといいな😊💕