聞いてない

文化祭が終わると

三年生はいよいよ受験を意識して動き出す

目「会いたい」

渡「お前もかよー」

目「翔太はいいだろ！夜這いOKのくせに」

渡「勉強の邪魔したくないだろ」

3年生の教室

佐「さびしい」

舘「さくも？　おれも」

佐「家隣りなのに？」

クリスマスくらい会いたい

放課後

渡「涼太」

目「大介」

寂しそうに2人並んで歩く

佐久間と宮舘

2人の呼ぶ声に

ぱぁと顔を輝かせる

うーわ可愛い

目「一緒に帰ろ」

佐「うん！」

翔太の腕を何も言わずに掴んでる涼太

渡「なぁ　涼太」

宮「ん？」

渡「こんど　お互いの家族で旅行って知ってる？」

宮「おれ　受験生だから行かないって」

渡「おれも行かないんだわ　涼太のお母さんも1人より2人でいてくれた方が安心だってさ」

宮「年末年始は2人きりってこと？」

渡「そーいうこと」

宮「うれしぃ　翔太と一緒」

どこまでも翔太を虜にする涼太

目「大介あのね」

佐「どしたの？」

家族で毎年お父さんの実家に泊まるのだそうだが

高校に入ったら参加は自由と言ってある

目「大介と一緒に過ごしたいんだけど」

にっと笑って手を差し出す

佐「お願いします」

その手を握り返した

目黒は優しく笑って

目「うんと優しくするからね」

佐久間の耳元に囁く

佐「ねぇ　蓮？」

目「どしたの？」

佐「それまでなんでもお預けはやだ 」

目「ん？今から家くる？」

佐「え？いいの」

目「可愛いから帰したくないけど」

目黒の家

佐「お邪魔します」

目「おれの部屋は離れだから気にしないで」

ガレージの上に部屋が作ってある

いかにも蓮の部屋って感じ

佐（チュッくらいできたらいいな）

目（していいってことだよな）

この日は邪魔が入り（弟が乱入してきた）

チュッくらいで終わり

次は年末年始まで

ちょっとお預け