えっと、これはどういう状況なんだろうか。
やかんを火にかけながら、こっそりと盗み見るように森田さんを確認してみる。
「うん、居るね」
居ることは分かってはいるけど、信じられなくて確認してしまった。
それくらい森田さんが私の部屋に居ることに違和感を覚えてしまっていた。
「コーヒーでいい?」
「うん。あ、砂糖もミルクもいらないから」
「はーい」
さっき震えていた人とは別人のようで、もういつもの森田さんに戻っている。
しかも誰も許可した覚えはないのにウロウロと部屋の中を歩き回っている。
「片付いてないから、あんまり見ないでね」
「本当だね。もしかして本橋さん整理整頓とか苦手?」
謙虚に言ったつもりがザックリと遠慮なく切り捨てられてしまった。
「ごめんね、汚くて」
さすがに今の言葉にはカチンときてしまい、少し棘のある言い方で返す。
「誰もそこまで言ってないから」
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