「悪い、ちょっと急用ができたから先に帰るわ」
自分の分のお金を置くと急いで店を飛び出した。
「何で梓を1人で帰らせたりしたんだ」
完全に油断してしまっていた。
梓からは牧村の事を聞いてはいたが、実際、俺が牧村と遭遇することはなかった。
他人のせいにするわけではないけど、この間、佑志たちと会った時、梓の言葉を鵜呑みにしていないかと言われ、もしかしてらそうかもしれないと思ってしまった。
あんなに怯えていた梓を目の当たりにしたくせに、俺は梓の言葉を信じ切れず、梓を1人にしてしまった。
その結果がこれで。
しかも梓からのメールや電話にも気づかず、同僚と飲んでしまっていた。
もしかしたら牧村も俺が傍に居ないタイミングをずっと狙っていたのかもしれない。
梓の着信からすでに1時間も経ってしまっている。
何度も電話を掛けてはみたが、どういうわけか梓が出ることはなかった。
不安ばかり*****************************
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