「お邪魔しまーす」
ヒールを脱いで、慣れた廊下を歩く。
リビングに入り、ソファの横に鞄を置いて、スーツの上着を脱いだ。
「何か手伝う?」
「大丈夫。――あ、いや、悪いけど風呂入れておいてくれ」
「りょうかーい」
もう何度も来ている家なので、勝手は把握している。
さすがに毎度タダ飯を食らうのは申し訳ないので、多少の手伝いくらいは喜んで。
そんな気分で、風呂場へと方向転換すると、廊下に段ボール箱があった。
貼ってある伝票を見て察するに、件の“大量に送られて来た食材”だろう。
「総一朗、おばさんからの荷物ってこれー?」
少しだけ声を張ると、彼がひょっこりと顔を出す。
同じように上着を脱いだ彼が、カフスボタンを外して袖を捲っている。
「ああ、そうそう」
「これはまた大きい荷物だね……」
言いながら、ぺろっと蓋を************
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