テラーノベル
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カザンはラッセルが操縦するライダーのサイド席に飛び乗った。
その瞬間、ラッセルがスロットをひねる。
エンジンが轟音を吐き、倉庫に火花が散った。
剣を武器ホルダーから抜き放つ。
翠光が刃を走り、災害用警護ロボを一刀両断。
「やったぜ、ラッセル! うひょー!」
あまりの迫力にカザンが興奮の声をあげる。
火花と爆煙が飛び散り、倉庫は一瞬で戦場へと変わった。
「カザン! サイド席のマシンガンを使え!」
「え、俺、記者ですけど!? 記事は書けてもマシンガンは!」
「扱えるさ。お前なら」
「ペンより重いものは持ったことないのに!!」
カザンは震える手でマシンガンを持った。
引き金を引いた瞬間。
「うおおっ! 反動がっ! ……腕が持っていかれるっ!」
弾丸は狙いも定まらず倉庫内に乱射され、棚に積まれていた備品が次々と崩落した。
シャァン! ドラム缶が落下し、ロボットの頭部を直撃。
火花と爆炎が弾け、数体の警備ロボがまとめて爆発四散した。
さらに、地下迷宮に続く鍾乳石が衝撃で折れ、
巨大な岩塊が落下して別のロボを押し潰す。
「ふ、ふぅ。……やった、か?」
カザンは肩で息をしながら、
まだ震える手でマシンガンを握りしめていた。
爆煙が倉庫を覆い尽くす。
「な……なあラッセル! 当たったぞ! しかも結構すごい威力だ!」
「ああ、上出来だ……」
ラッセルが笑みを浮かべた瞬間。
その刹那。
カタカタ……カタカタ……と、鉄足を叩きつける音が、瓦礫の奥から響いた。
赤黒い光が爆炎を突き破り、異形の影がゆっくりと姿を現す。
護衛モンスター
昆虫の甲殻に似た装甲、歯車を組み込んだ鉄の四肢。
両腕には鉄パイプのような砲口が組み込まれ、
先端からは赤黒いレーザーが脈打つように漏れていた。
「まだ、ヤバイ奴が、いやがったのかよ……っ!」
カザンが青ざめる。
モンスターのレーダー砲口が、一直線にカザンへと狙いを定めた。
すぐさま、ラッセルは狙いを交わすようにライダーを操縦した。
赤黒い光線が閃き、ライダーの側席をかすめた。
#恋愛
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桜城
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#ファンタジー
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金属が裂ける甲高い音と共に、接続部が火花を散らして吹き飛ぶ。
カプセルが横滑りし、カザンの身体は宙へ投げ出された。
「うわああっ!」
防災マットに叩きつけられ、喉に血の味が広がり、息を詰まらせながら必死に這い上がった。
「くそ、まだ……終わってねぇ……!」
護衛モンスターのレーダー銃口が赤熱し、カザンへ狙いを定める。
床石にひびが走り、焼けた空気の臭いが漂った。
「カザン!! 今、助けるからな!」
ラッセルの怒声が響く。
次の瞬間、バイクが急旋回し、モンスターの背後を切り裂くように割り込んだ。
翠光の剣が抜き放たれ、風圧で粉塵が巻き上がる。
「喰らえッ!」
刃先は稲妻のごとく閃き、迷いのない一閃が鉄と歯車の胴を、真っ二つに裂いた。
むき出しの核が火花を散らした。瞬間、爆ぜる。
轟音と衝撃波が壁を突き破り、火柱は天井まで届いた。
炎は倉庫の焼却炉に引火し、さらに燃え広がっていく。
「カザン、まだ終わっていないぞ! 立て!」
「崩落するぞ! お前、ガーディアン・ライダーを操れるか?」
ラッセルがもう一台のガーディアン・ライダーを指さす。
「ああ、操縦なら任せろ、ラッセル! 学生時代は新聞配達で毎朝、街を駆け抜けたライダーだ!」
「よし、ここから脱出するぞ!」
カザンは跳ぶようにシートへ跨がり、ヘルメットを被った。クラッチを切り、スロットルをひねる。
エンジンが獣のように吠え、車体は弾丸のごとく飛び出した。
瓦礫を飛び越え、目の前の炎を紙一重でかわす。
外套をなびかせて疾走するその姿は、ただの新聞記者ではない、
戦場を駆け抜ける孤高のライダーだった。
その背後で、ラッセルが剣を構え、バイクの揺れに身を合わせる。
翠光の刃が弧を描き、迫り来る護衛用モンスターの群れを切り裂いた。
爆ぜる火花と飛び散る黒い血が、二人の脱出を照らした。
やがて天井が軋み崩れ落ちた。
鉄骨が悲鳴を上げるように軋む中、ラッセルが叫ぶ。
「カザン! 地上出口は無理だ。地下出口から脱出!」
熱風を切り裂き、
二台の《ガーディアン・ライダー》は炎と衝撃波に押し出されるように、
地下通路へと疾走した。
背後では、旧庁舎が轟音とともに崩れ落ちた。
火柱が吹き上がり、
その閃光を背に受けながら二台のライダーは地上へ続く斜路を一気に駆け上がった。
そして、夜のリュカ街へ飛び出した。
高層ビル群の谷間に、ネオンと魔導ランプが交差する夜景が広がる。
だが、安堵する間もなく、背後から無数の羽音が迫ってきた。
警備ドローン隊。
「まだ追ってくるのかよ!」
カザンが叫ぶ。
ドローン数機が追尾モードで飛び出してきた。
赤いセンサーアイが夜空に点滅し、無数の帯電を放ちながら迫る。
「撒け! アクセルを全開に! セリッテに行くぞ! カザン!」
二人は後方に振り返ることなく、低く身を伏せてスロットルを限界までひねった。
二台のバイクは車列の間を縫い、歩行者用ブリッジを飛び越え、ガラス張りの通路を突っ切った。
ドローンの軍団が猛追する。
レーザー光がセリッテ園の古びた石畳を抉り粉塵が舞い上がった。
ラッセルは片手で剣を抜き、バイクを傾けたまま剣閃を振り抜いた。
翠色の刃が夜風を裂き、飛来していたドローンを一閃――残骸が散り夜空へ消える。
だが、三台のドローンが放電しながら二人の目の前に現れる。咄嗟に態勢を傾け交わす。
セリッテ園を抜け、二台のライダーは工事中の高架道へ滑り込んだ。
真っ直ぐ伸びるトンネルを、轟音を響かせながら疾走する。
「俺が引きつける! カザン、隙を狙え!」
ラッセルがバイクを急旋回させ、追尾してきたドローン群に正面から飛び込む。
翠光の剣が風を裂き、火花を散らす。センサーの赤い光が一斉にラッセルを捕捉した。
その隙に、カザンは壁際へバイクを寄せる。
「こっちだ、来い!」
新聞配達で培った勘が冴え渡りハンドル操作も自然に決まる。
急角度のカーブでドローンを壁際へ誘導。
ドンッ!
二機が反応しきれずに激突し、火花を散らして爆散した。
「ナイスだ、カザン!」
「はぁっ……俺、記者だよな?……なんでこんなことしているんだ!」
「闘える優秀な記者だ!」
ラッセルが笑みを浮かべ、残る敵へ剣を振り抜く。
残った一機は怯んだように高度を上げ、赤いセンサーライトを残して夜空へ退いた。
並走する二台のエンジン音だけが、高架道のトンネルを震わせていた。
「撒いたか?」
カザンが荒い息を吐きながら問う。
「いや、……あれは“監視ドローン”だろう」
ラッセルの声は低い。
「マラーが見ている。そして、リヴァンにも報告が行くだろう」
奥歯を噛みしめ、ラッセルは夜空を睨んだ。
「奴らのことだ、俺たちの存在を確信した。だが、それでも進むしかない」
コメント
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うわあああ第19話めっちゃ熱かった!!!🔥🔥 カザンがマシンガン持って「ペンより重いもの持ったことない!」って叫びながらも頑張るところ、めっちゃ笑ったけどカッコよすぎ😭💕 ラッセルの「お前なら」って信頼がエモい…! 新聞配達の経験がまさかこんな形で生きると思わなかったよ! 二人でドローン撒いて高架道を疾走するシーン、映像が浮かぶくらい鮮明で鳥肌立ったわ…🦅✨ 次どうなるの気になりすぎる! 監視ドローンってことはもう後戻りできない感じ? カザン、記者としても戦士としても成長してて泣ける…! 続き楽しみにしてるよ、星崎さん!🌟