テラーノベル
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ruruha
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巨大な黒い屋敷のダイニングルームで灰色の髪をツインテールにした少女、ルナは1人で静かに紅茶を飲んでいた。
そこへ、後ろから無邪気な男の子の声が響く。
「ねぇルナ。次は僕がやっても良い?」
🦇「ふふ、もちろん良いよ。2人を屋敷に招待することが出来たからね」
「やったぁ!僕もルナみたいにならないと!」
男の子はクスクスと笑いながら、嬉しそうに跳ね回った。
突然の眩しい光が夜の街を照らす。
「あっはは!今のウチ超イケてんじゃん!」
派手なメイクに短いスカート、ロングネイルを付けたギャル女子高生は、スマホを見つめていた。
つい先程自撮りが上手くいき、たくさんの加工をしていた。
「危ねっ!」
すぐ横を大きなトラックがクラクションを鳴らして通り過ぎる。彼女は歩きスマホのまま、赤信号を渡ろうとしていたからだ。
しかし彼女は小さく舌を出すだけで、反省する気が全くなく画面を見続けた。
「えーっと、さっきの写真をこのアプリで加工して…」
画面をタップしていると、突然画面がバグってしまった。それと同時に、周囲の騒がしい人の声や車の音が消えた。
「は?最悪…電波悪すぎでしょ!って…どこ?」
気が付けば彼女は見知らぬ森にいた。異常な事態の中、彼女はスマホをいじっている。
「ひゃっ!?何ッカラス…!?」
目の前を視界が真っ暗に染めるほどの大量のカラスが飛んできて腕で顔を覆った。
ギャルが悲鳴を上げて腕を下ろすと、目の前にはさっきまで無かったはずの巨大な黒い屋敷が佇んでいた。
「えっ待って!この屋敷不気味だけど、逆に映えるんじゃねッ!?いいね数爆上がりっしょ!」
彼女は恐怖や不気味よりも好奇心だけで近づき、屋敷の扉を開けた。
「うわ中赤!超ウケるw」
赤黒い内装に一瞬びっくりするも、彼女はパシャパシャとスマホで撮影した。
足元を見ずに画面ばかり見る彼女は赤いカーペットでよろめきながらも真っ直ぐに進む。
辿り着いたのは広大なダイニングルームだった。そこにはおもちゃを広げて彼女を見つめる6歳くらいの幼い見た目の男の子がいた。まるで待ってたよと感じるようだった。
🐦⬛「ようこそお客さん!お姉さん、僕と一緒に遊ぼ!」
男の子は人懐っこい笑顔で提案をした。
「子供じゃん、可愛い〜!ウチもちょうど暇だしいーよ!」
ギャルが賛成した瞬間、部屋の奥から白黒の奇妙な仮面を付けた2人の執事が音もなく現れた。彼らはテーブルの上にお菓子や飲み物、おもちゃを用意する。
それから沢山のおもちゃで遊んだ。子供になった気分で新鮮な気分だった。
「ねぇ一緒に写真撮ろ〜」
🐦⬛「…良いよ。はいチーズ!」
気が付けば13日経っていた。家族から心配のメールが来たが無視した。こっちの方が楽しいからだ。男の子と全力で遊ぶことだけに幸せを感じた。
「ふぅ〜マジ疲れた。ウチちょっと休憩〜」
ギャルが椅子にドサリと腰掛けると、2人の執事のうち1人が、彼女の前に可愛らしいお菓子が差し出された。それは綺麗に並んだ真っ赤ないちごと王冠の形をしたクッキーが添えられているいちごタルトだった。
「えっナニコレ超可愛い!いいね数爆上がり!!」
彼女はすぐにスマホを取りだし、パシャパシャと連写した。
🐦⬛「それは僕からのおもてなしだよ。美味しいから食べてみて!!」
「マジッ!?ありがと!」
彼女はフォークでタルトを崩し1口食べた。その瞬間、いちごの甘酸っぱさとクッキーの甘さが口いっぱいに広がった。 今まで食べたどんなお菓子よりも美味しく手が止まらなかった。夢中で頬張り、最後の1口まで食べきった。
「ん〜!幸せ……って、あれ…?」
食べ終えた瞬間、突然の睡魔に襲われ視界が歪み、体が重くなる。
(やっば、スマホが………持てなッ)
手から力が抜け、カチャリとスマホが床に落ちる音がした。彼女は椅子に座ったままピクリとも動かなくなり、深い眠りにつく。
突然男の子の目つきが変わり、2人の執事を見る。
🐦⬛「この人を部屋に連れて行って」
執事達は無言で頭を下げて指示通りにギャルを持ち上げて部屋へと運んで行った。
男の子は床に落ちたスマホを見つめると、ニヤリと笑った瞬間。
見た目とは程遠い力でスマホを足で踏み潰し、画面はバキバキに割れた。
それと同時に、彼女が運ばれた白い扉はじわじわと赤く染まる。扉の隙間から黒いモヤが出て男の子の体を纏う。
男の子は赤く染まった部屋の扉に手を掛け、ゆっくり扉を開ける。
🐦⬛「けけけっ!w 僕の名前はレイ。傲慢の深紅いちごタルトはどうだったかな?君にピッタリのお菓子でしょ?とても食べ応えあったね」
レイは不気味な笑い声を上げ、狂気に満ち溢れた笑顔を見せる。
🐦⬛「──さぁ、始めよう」
To be continued
新しいキャラクターの登場「レイ」です!
それじゃばいもな〜
コメント
3件
あ、読み終わりました……!第3話、一気に引き込まれましたね。最初は可愛い雰囲気のルナと男の子だったのに、ギャルが屋敷に招かれてからの展開が不気味でぞわぞわしました。特に「いちごタルト」を食べて眠りに落ちるシーン、甘いお菓子の描写が綺麗だった分、怖さが際立ちましたね。最後のレイの変わりようとスマホを踏み潰す冷酷さ、ギャップが本当に印象的です。次が待ち遠しいです!🤍