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誘拐犯と僕

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誘拐犯と僕

1 - 第1章 ここはどこ

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2021年11月07日

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プロローグ

僕は昔っから身体が弱く、病院で過ごすのが当たり前だった。


けれども僕もやっぱり子供。


必ずしも好奇心は産まれる物で、病院を出たいと思い始めた。


とある夜。僕は病院からすり抜けて、


広い広い、外の世界へ飛び出した。


そこまでは良かった。


僕は毎日ベットの上で生活していた。


そんな身体が急に運動し始めたのだ。


やはり僕は、道端で倒れてしまった。


遠のいていく意識の中、覚えていたのは


1人の男性の顔だった




第1章  ここはどこ

…あかるい。あたたかい。


ここはどこ?


…確か、病院から逃げ出して━━


どうしよう。そこからは全く覚えていない。


とにかく、まずは周りを確認しなきゃ。


そう思い、僕はいつもより数倍重く感じた瞼をこじ開けた。

                                                                       (まぶた)


「!!起きた!?」


ここはどこ?誰?今僕は何をしていた?


「だ、誰ですか?」

恐る恐る聞いてみた。


「夜散歩してたら、病院の近くで君が倒れていたからさ。」


ヘラヘラと笑いながら話す男性。


まずは名前を教えてくれよ。


「すみません、貴方お名前は?」


なんだか職務質問みたいで楽しい気がする。


「あぁ、ごめんね。」

「僕の名前は━━━」


「ごめんね、やっぱり知らない人に名乗るのは…おじさんって呼んでもらえる?」


僕「え、おじさんと言うよりかは、お兄さんじゃないですか?」


自然と口が開いていた。僕の悪い癖だ。


おじさん「はは、そう見えるかい?嬉しいなぁ。」


僕「おじさん…は、何歳ですか?」


おじさん「それは秘密だよ。」


僕「そうですか。」


おじさんと名乗るその人は、かなり若く見えた。


おじさん「君、その洋服ってあの病院の服だよね?」


僕「あ…えっとその、」


おじさん「もしかして、抜け出したとか?」


きっと笑われるんだろうな。


そう思いながら赤くなった顔で頷く。


おじ「…よく頑張ったね。」


僕「え?」


おじ「逃げ出すまでに、沢山苦労して来たんでしょ?」


おじ「それに、そんなこと勇気がなくて僕には出来ないから。」


そう言うおじさんの顔はとても優しかった。


第1章ここはどこ  終

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14

コメント

3

ユーザー

お気ずきだろうか…おじさんがいつからかおじになっていることを…!

ユーザー

めろちゃん、物語書くの神すぎ

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