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にこ
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本日の訓練終了後、俺は砦内の部屋で考え込んでいた。
フリーデ──あの美しき騎士は、確か聖剣を持っていたはず。しかしゲーム内では、その聖剣は特定のイベントを逃すといつの間にか消えてしまっていた。
「ブック」
俺はスキルでグローリークエストの攻略情報を記した、攻略本を取り出す。
「フリーデ、フリーデと」
検索をかけると本が勝手にパラパラとめくれ、フリーデの情報が表示される。
そこには彼女のプロフィールと、攻略情報が書かれていた。
「えー……フリーデは遭遇した時点で時限イベントのタイマーがスタート。数日以内で攻略を完遂しなければ、聖剣がロスト。彼女も攻略不能キャラとして登録される。数ヶ月後、ランダムで道具屋が彼女の持っていた聖剣を売り出すことがあるので、運が良ければそこで聖剣が回収できる可能性はある」
果たしてメインプレイヤーじゃない俺と遭遇してもタイマーがスタートするのかは疑問だが、聖剣を持っているうちに手を打たないとダメってことだよな。
ってか、後々道具屋から聖剣が売り出されるってどういうことだ? ゲーム内の救済措置か?
聖剣は貴重な戦力だ。もし、リガルドの騎士たちの手にあるのなら問題ないが、消えてしまうのなら話は別だ。どこに隠してあるのか、それを探る必要があった。
『今度は美人将軍かな~ラウル騎士好きだね~』
聖剣からナハトがニヤニヤ声を出す。
「ナハト、出てきてひどい目にあってる俺を甘やかしてくれ」
『いいよ~』
聖剣の中から、金髪ボブの少女が姿を現す。煌々と煌めく赤い瞳をしており、口の端からは鋭い八重歯が覗く。
サキュバス族のコウモリ羽をはためかせて、ベッドの上へと座ると、肩を寄せてくる。
唯一彼女だけは携帯可能な為、どこにでも連れてこれるのが良い。
「どうするラウル、僕の胸でバブバブするかい?」
「バブバブしたい。バブちゃんになりたい」
「バブバブコース90分やっとく?」
一気に風俗感が増す。
「90分か」
「延長無料、本編も無料。いいんだよ、授乳手コ■しても」
彼女は人差し指と親指で丸をつくると、舌を出しながら上下に動かす。
「やっぱりやめよう。お前に甘えると、いつの間にかR指定になってそうだし」
「逆に聞くけど、僕にR指定以外何を求めてるの?」
我サキュバスぞ? とぷんすか怒るナハト。
なんだろう癒やしかな。
「ちょっとだけ膝枕してくれ」
「いいよぉ、ソフトだねぇ」
俺はナハトに膝を借りて寝転がる。
うーむ、爆乳で下からでは彼女の顔が見えない。
「ラウルちょっと痩せた?」
「多分痩せた。今日だけで20キロくらい走らされたし、その後地獄の筋トレフルコース。飯はパサパサのチキンとブロッコリーだし。イメージ的には、もう枯れ木くらいにやせ細ってると思う」
「大丈夫だよ、まだまだ脂肪は残ってるし」
ナハトは俺の腹をムニムニと触ってくる。
「ムカム島に帰りたいけど、イヤミルみたいな根性なしって言われるの嫌だし頑張らないと」
「ラウルは頑張ってるよ~」
彼女は背を丸めて、胸を顔にくっつけてくる。100センチオーバーの胸が柔らかく包んでくれる。うむ、これくらいなら健全だろう。
彼女の胸に顔を埋めながら深呼吸する。
「ナハトは優しいな」
「僕に依存させて、早くラウルの理性のタガ外したい」
そんなことだろうと思ったわ。
「ナハト、あの女将軍多分聖剣持ってるんだよ」
「紋章反応した? 僕わかんなかったよ」
「してない」
俺の手の甲には、一応王家に伝わる竜の紋章が刻印されており、神竜ファフニールの力を宿す聖剣が近くにあると反応を示すのだ。
「じゃあママみたいに、体内に聖剣を持ってるわけじゃなさそうだね」
「多分彼女の家に保管してるんじゃないか?」
「そういうパターンもありそうだね。僕が家からパクってきてあげようか?」
「いや、帝国にある分には別にそれでいいんだ。ただ、俺の持ってる予言書によると、近い内に聖剣を紛失するらしい」
「えー、どこいっちゃうの?」
「わからん。彼女の家に泥棒が入るのかもしれない」
「それ、やっぱラウルが保管したほうが良くない?」
「俺もそう思うけど、将軍家に保管されてる剣だしな。多分俺がくださいって言ってももらえないと思う」
バルト将軍に言ったところで、未熟な王子に預けるよりワシが預かったほうがよっぽど安全じゃとか言われそう。
事実言い返すことができないのだが。
「でも、放置してたらなくなっちゃうんでしょ?」
「そうなんだよなぁ」
「じゃあさ、ラウル催眠スキル上げたら?」
「あー……そうか」
俺竿役NTRキャラだから、催眠術のスキル持ってるんだよな。
でも、これ効果は短いし、嫌がってることは受け付けないしであんまり役に立たなかったはず。
「スキルレベルを上げれば、なんとかなるかもよ。ほら僕に催眠をかけてごらん、できるかぎりいやらしい催眠を。僕多分すぐかかると思うよ」
「お前の願望を叶えてどうするんだよ」
しかし催眠能力を上げるというのは有りかもしれない。
あのパワハラ将軍にも、パワハラ禁止の催眠をかけたら訓練も楽になりそうだ。
「よし、これから訓練後は催眠の練習をしよう。ナハト、催眠スキルってどうやって上げるんだ?」
「ん~シンプルに魔力を上げるだけど、ラウルの魔力ゴミだからな。アイテムに頼ってみてもいいかも。ラウルコイン持ってる?」
「あるぞ」
ナハトに銅貨を手渡すと、彼女は硬貨の中心に穴を開ける。そこに糸を結んで、硬貨をぶら下げる。
「お前それまさか……」
「よし出来た。振り子式催眠増幅器だよ」
「本気か? これインチキマジシャンがよく使う5円玉催眠術やぞ」
コメント
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第65話読み終えた!ラウルとナハトの掛け合い、毎回絶妙だよな~。「バブバブコース90分」からの授乳ハンドサイン、R指定になりそうでならないギリギリのラインが面白すぎる😂 聖剣ロストの時限イベントと催眠術スキル上げの展開、今後の鍵になりそうでワクワクする。5円玉催眠術増幅器でどこまでやるのか、続きが気になる🔥