テラーノベル
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収録の合間、ソファに腰を下ろしてペットボトルの水を飲む。今日は朝から少しだけ体が重かった。寝不足ってわけじゃない、ただ低気圧でしんどいだけ。
今日はみんなと仕事。
楽屋は俺と康二とさっくんの三人
🧡「しょっぴー、大丈夫そっ?」
隣からぬっと顔を出してきた。心配そうに覗き込みながら、そのまま距離を詰めてくる。
💙「大丈夫そ」
🧡「いやちょっと顔色悪いで。低気圧かな、無理しんや」
💙「ん、平気」
そう言った瞬間だった。
康二が、ふっと息を吸い込む。
🧡「あれ、香水変えた?ええ匂いやな」
その言葉に心臓がどんくっと跳ね、胸の奥がじわりと熱を持つ。
やばい。
💙「ちょ」
思ったよりも強く、康二を押していた。
🧡「え、しょぴぃぃ…」
突き放した康二が、あからさまにしょんぼりした顔をする。大きな目をうるうるさせながら。
🩷「うわ、振られてやんのー」
それを見て笑っていた佐久間は、いつもの軽いノリで康二を茶化す。
💙「…トイレ」
俺の胸に咲き始める花。
もちろん服の下なので、誰にも見えることは出来ないが、気持ち隠しめで、その場から離れた。
個室に入って鍵をかける。
深く息を吐いてから、シャツのボタンを外した。
胸元に咲いていたのは赤い花。
鮮やかで、やけに主張の強い色。
💙「……最悪」
赤は、限界の色だ。
怒りとか、焦りとか、抑え込んだ感情が溢れたときに咲く。不定期にやってくるこの発作みたいな開花は、本当に厄介だ。
プラントの体は、感情に正直すぎる。
俺の意思なんて、まるで関係ない。
💙「こんなとこで咲くなよ…」
甘い匂いが、狭い個室に充満する。オーナーがいたら、一瞬で気づくレベルだ。
歯を食いしばり、花の根元を掴む。
何度やっても慣れない。けど、やらないと終わる。
ぶち、と鋭い感触。
💙「う”……ッ」
声が漏れそうになるのを必死で堪える。視界が揺れる。焼けるように痛い。
拳に握りしめた花は、鮮やかでやけに赤い。
不定期に咲くこの花のせいで、どれだけ神経をすり減らしてきたか。
アイドルを続けながら、プラントでいるのは想像以上にきつい。
コンコン。
個室のドアがノックされた。
🖤「……しょっぴー?」
心臓が嫌な音を立てる。
🖤「大丈夫?」
めめがどうしてここに。
💙「平気。ちょっと腹痛てぇだけ」
一瞬、沈黙が落ちた。
ドア越しなのに、視線を向けられている気がした。
🖤「……無理しないでね」
それだけ言って、足音がゆっくり遠ざかる。
心配して来てくれたのはありがたい、でも、めめは変に感がいい。
ちょっと無理してるときも、誰より先に気づくくせに、何も言わないで、ただ、さりげなくサポートに回ってくれる。
昔からそうだ。
今の匂いに気づいた?
いや、咲いてすぐに抜いたから気づくはずない。大丈夫。
💙「……はぁ」
何度も手を洗い、顔を冷やす。匂いが残ってないか確認して、楽屋へと戻った。
今日はもう抜いた。これ以上は大丈夫なはず。
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続き楽しみすぎて死ぬ

初めましてぇー!!! きゅうさんの作品に一目惚れした推しカプ激エロセッ〇ス好きの私です。マジで好き❤️
