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第16話 ちぐはぐな心境
追いついてきた冬花(銀二)は、彰人の横に並ぶ。
「山城さんも、駅ここだったんですね」
「ああ……」
傍から見れば、「たまたま出会った同僚に声をかけている」だけだろう。
だが彰人にとっては違った。
(何を考えているかわからん……)
「山城さん、おうちどっちですか?」
駅からまっすぐ歩くと、少し交通量の多い大通りに出る。
歩道もそれなりに広く、コンビニやドラッグストアなどが立ち並び、その間を細い路地が通っているところもあった。
(答えても大丈夫なものか? いや本来の古河なら教えたところでどうということもないだろうが……)
即答せずに考えていると。
「あ!」
人の返事を聞く前に冬花は突然足を止め、路地裏近くに小走りで近づいていった。
(「この中身」はマイペースだな本当に……)
肩を竦めてその後を追い、冬花が屈んだ先に見ているものを見た瞬******
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