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#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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#シークレットベビー
#妬きもち
恵
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呆然としていた美花は、避妊具の処理を済ませた圭に抱き寄せられ、髪を撫でられる。
「圭ちゃん……」
「美花………どうした?」
美花は彼の名を呼ぶと、色香の名残を湛えた瞳に見下ろされた。
「私……初めての相手が…………圭ちゃんで良かったって……思ってるよ……」
彼女は、素直な気持ちを伝えると、彼は目を細めながら、美花の額に貼り付いた髪を、指先で掬い取る。
「気持ちいいとか、快楽とか…………よく分からないけど、圭ちゃんが、私の全てを知った上で抱いてくれたのが…………何よりも嬉しかった……」
美花の言葉に、華奢な身体を圭に引き寄せられると、唇を額に落とされる。
「美花が、そう思ってくれて…………俺も……嬉しい……」
彼は身体を起こすと、美花の傷に、時折リップ音を立たせながら唇を伝わせていった。
「ちょっ…………くすぐったいよぉ……」
美花は、身体をくねらせていると、圭が、不意に美花の印から唇を離した。
「美花」
圭が、やるせない表情と、切なさの色を帯びた眼差しで彼女を包むと、何かを言いたげに、形の綺麗な唇が、小刻みに震えている。
「圭ちゃん? どうしたの?」
美花は、彼の首筋に、そっと触れた。
「…………たとえ君が……未来を繋げられなくても……」
誠実で落ち着いた声が、美花の耳朶に触れていくと、圭の首筋に触れている彼女の手首を、柔らかく掴む。
「俺だけは……君の…………そばにいるから……」
言いながら、圭が美花の手の甲に唇を落とすと、薄茶の瞳は見開かれていき、視界が濡れる。
「圭ちゃんが……私の事をそこまで思ってくれて…………うっ……嬉しい……」
「だから…………美花も……俺のそばに…………ずっと……いてくれ……」
美花は、慈愛に満ちた彼の言葉に、おぼつかない様子で頷く。
「誰よりも…………美花を……大切に愛するから」
圭が美花に覆い被さり、艶めいた唇を奪うと、彼女も応えるように、圭の首に腕を絡ませる。
最愛の男性と迎えている一夜は、美花にとって、人生で最高のひととき。
『このままずっと……朝が来なければいいのに』と、彼女が切に願う、可惜夜。
いつしか、涙が色白の頬を伝い落ち、シーツの皺に溶けていく。
幸せな夜の記憶が零れ落ちないように、美花は圭の背中に腕を回し、彼の温もりを感じながら、瞼を伏せた。
コメント
1件
ああ〜もう、この回は胸がぎゅってなったわ……。美花が「初めての相手が圭ちゃんで良かった」って伝えるシーン、声に出して言うのすごく勇気いると思うんだけど、それに対する圭の「俺だけは君のそばにいるから」が重くて優しくて、本当に刺さった。未来の話に触れつつ、今この瞬間を大切にしようとしてる2人の空気感が丁寧に描かれてて、泣ける。夜が明けてほしくないって思う気持ち、すごく分かるよ……。