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バレたら終わりです。

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バレたら終わりです。

7 - 5.静かな場所💚

♥

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2025年05月12日

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深澤と食堂で別れたあと、俺は肩を落としながら校舎の廊下を歩いていた。


💙「……なんか、今日は散々だったな」



目立たないように過ごすつもりだったの に、思わぬかたちで注目されてしまった。

周りからの視線は痛かったし、囁かれる声も耳に残って離れない。


気疲れが一気に押し寄せて、息をつく。


💙(このまま教室に戻るのもしんどいな…)


少しでも静かに、一人になれる場所に行き

たくて、俺はふと思い出す。

図書館……あそこなら、誰にも邪魔されずに

落ち着けるかも。


俺は図書館へ足を運んだ。


──


重厚な木製の扉を開けると、ふわっとした

静寂と、微かな紙とインクの匂いが鼻をく

すぐる。


まるで美術館のような天井の高さと、磨か

れた床。

書棚のひとつひとつも、見たことのないよ

うな金属と木の装飾が施されていた。


💙(……やば。ここ、異世界かよ)


照明は柔らかく、空調も完壁。

誰もいない静かな空間、俺は深く息を吐く。


💙 (ここ、いいな。人少ないし)


図書館の隅の隅、静かで、日当たりがよい席に座り 、勉強道具を広げた。

少しでも遅れないようにと、授業の復習に

取り組む。


数分くらい集中して取り組んでいると──


??「それ、 違うよ」


不意に背後から落ちた声に、ビクリ と体を跳ねさせた。


振り向くと、 そこにいたのは──阿部亮平。

SnowManの一人だ。


落ち着いた眼差しと知的な空気を纏った少年。

淡い光に縁取られた姿が、どこか絵のように綺麗だった。


─阿部亮平─

高等部1年。

SnowManイチのインテリ。

阿部医療財団グループの跡取りとしても知られ、幼少期からあらゆる英才教育を受けてきた。

天才と称される頭脳を持ちつつ、どこか 飘々としていて掴みどころがない。


💙「え……?」


💚「急にごめんね。ちょっとノート見せても

らっていい?」


💙「……はい」


💚「この公式、使い方ちょっと違うよ。ほ ら、こうしてみて?」


阿部は翔太のノートを覗きこみ、さらさら

と式を直す。

解説の声は驚くほどわかりやすく、頭にす

っと入ってきた。


💙「……なるほど。そういう考え方もあるんですね」


驚いたように咳くと、阿部はふっと笑た。


💚「うん、渡辺くん頭いいね。ちゃんと理解 できてるし、飲み込み早いじゃん」


💙「……ありがとうございます」


ほっと胸をなでおろすと同時に、俺の中にふとした疑問が浮かんだ。


💙「あの、なんで俺の名前を……?」


💚「あー、ふっかから少し聞いてるよ『最近面白い子がいる』ってね。」


💙「……ふっか?」


💚「深澤辰哉のあだ名ね。今日、食堂で一緒に食べてたとこ見たよ。さっき廊下ですれ違ったときに、『庶民くんの名前、渡辺翔太っていうんだ』って楽しそうに話してたよ」


💙「そ、そうだったんですね…」


苦笑いを見せた。


💙 (名前、教えなかったらよかった…)


💚「ふっかが俺ら以外の誰かと一緒に食堂行くの、珍しいんだよね。しかも上の階じゃなくて、わざわざ下の階まで降りてるって」


また距離を詰められたような気がして、俺は自然と少し警戒の色を帯びた表情になる。


💚「そういえばさ、この席——」


阿部さんがふと周りを見回しながら言う。


💚「ここ、俺のお気に入りなんだよね。静かで、ちょうど光も入るし、いいでしょ」


💙「……えっ、すみません。なんか、取っちゃったみたいで」


俺が慌てて席を立とうとすると、阿部さんは手を振って笑う。


💚「ううん、全然。むしろラッキーだったかも。一緒に勉強する相手がいるの、久しぶりだから」


そう言って席に座ると、自分のノートを広げながら翔太の手元をのぞく。


💚「ね、ここはこうした方が理解しやすいと思う。こうやって図にするとさ……」


阿部さんの教え方は本当に丁寧で、分かりやすくて、どこか楽しそうだった。

俺も自然とその空気に引き込まれて、少しずつ緊張が解けていく。


💙(なんか……思ってたのと違うかも。阿部亮平って……)


まだ、SnowManに対する警戒心は完全には解けない。

けど、不思議とこの人との勉強時間は、心地よかった。


💚「また、いつでも教えるからさ。困ったらおいでよ?」


そう笑う阿部さんに、俺は一瞬戸惑いながらも、苦笑いで頷いた。


💙「……じゃあ、また困ったときに」


阿部さんは思っていたよりも、柔らかくて、優しい人だった。

でも本音は──あまり関わりすぎたくはない。

まだSnowManには近づきたくないという思いもある。


💙(でも……この図書館、いいかも。阿部さんがいない時に、また来よう)


静かで落ち着く空間と、どこか少しだけ心が緩むような空気。

俺の中で、図書館という場所が「お気に入り」になりつつあった──。










NEXT→♡100

♡とコメント待ってます!




私事ですが、テスト期間に入ってしまい、更新が遅れます🙏




バレたら終わりです。

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コメント

2

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あべちゃんはやっぱり優しいんだ✨💚

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