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お腹が空いたとか眠いとか疲れたとか、それって私にとっては普通のことで、改めてそんなことを考えるなんてことなかった。
自分の身体は大切だけど、それよりも毎日を過ごすのにいっぱいいっぱいで、身体が求める全ての欲求を満たせる日なんて少なかった。
「しーずーくっ」
「あ、あいちゃん」
「今日ランチ外でしない?美味しい和食屋があるの」
「うん、行く行く。このメールの返信だけしちゃうね」
「了解、下で待ってるわよ」
仕事の昼休み、あいちゃんを先に送り出し、パソコンに向かう。取引先へのメールの返信が無事に済み、背伸びをする。
あ、お腹が鳴った。
「そういえば、昨日の夜から何も食べてない」
芥さんとの食卓が終わって一週間と少しが経った。あの日から、身体の伝達機能が少し鈍くなった気がする。眠いとかお腹が空いたとか、前ほど深く感じなくなった。
何かを口に入れてもそこまで味がしない。布団に*************************
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