テラーノベル
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恵斗くんと再会してから二ヶ月が過ぎ、彼と私は、変わらず週末に会っていた。
側から見れば、仲良しのカップルに見えるのかしれないけれど、私たちは、幼なじみなのに身体の関係を結ぶ仲から進展していない。
俗にいう『セフレ』とか『ヤリ友』。
けれど私は、恵斗くんに会えるんだったら、身体の関係だけでも良かった。
「っ…………理麻っ……」
「んあぁっ…………っ……それ…………気持ち……いいのぉっ……」
ベッドの上で、恵斗くんが私を横向きにさせ、片脚を抱え込みながら、腰を前後に振っている。
「そんなにっ…………俺とのセックスがいいのか?……理麻はっ……」
「いいっ…………んうっ……気持ちいいっ…………ああぁっ……」
彼に、享楽と苦悶をない混ぜにした表情で見下ろされ、私は、身体を揺さぶられながら喘ぐ事しかできない。
シーツを鷲掴みにして、襲い掛かる快楽に溺れている私。
「…………ヤバッ……イキそっ…………っ……んぐっ……」
「ダメダメッ…………恵斗……くんっ…………イッ…………んああぁぁっ──」
恵斗くんが私を射抜きながら、さらに腰を激しく揺らすと、私は絶頂に達して身体が弛緩した。
「理麻っ…………イッ──」
痙攣するように、身体をビクビクと震わせている私に、恵斗くんの律動が刻み込まれると、彼は小さく呻いた後、私の中に白濁を注ぎ込んだ。
抱えていた私の脚を丁寧に下ろし、繋がったまま抱きしめられる。
「理麻っ……」
彼の熱が私の中に放たれていくのを感じながら、恵斗くんの背中に腕を回した。
私の首に顔を埋めていた彼が、不意に顔を離し、私を見つめる。
けれど、恵斗くんは、苦渋を滲ませたような、やり切れないような表情を映し出していた。
「理麻……」
彼が、私の頬に触れながら、吐息混じりに名前を零す。
「理麻っ……」
セックスの後、彼から何度も名前を呼ばれたのは初めて。
私の視界に映る恵斗くんが、どこか歪んでいるように見えてならない。
「恵斗くん……? どうしたの……?」
そんな彼の表情を見て、私は瞳を、彼の眼差しに辿々しく重ねた。
コメント
1件
第12話、読み終えました…切なくて苦しくて、でも目が離せない回でしたね。特に、♡♡♡の後に恵斗くんが何度も理麻さんの名前を呼ぶシーン、あれが初めてだっていうのが胸に刺さりました。身体は重ねてるのに心の距離がどうにも縮まらなくて、彼の苦渋の表情にいろんな想いが詰まってるんだろうな…。この関係がこれからどう転んでいくのか、すごく気になります。ラストの「歪んで見える」って表現が印象的でした。
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