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あべさく正義♡
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ROY

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⚠️岩本さんと女性の軽い絡みがあります
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9月27日。ついにトーナメント第1試合の日を迎えた。
大広間で朝食を済ませたあと、選手はマクゴナガル校長に呼び出された。
マ「本日開催の第1試合ですが、開催時間は20時です。普段は消灯時間が21時ですが今日は特別に21時以降の外出も許可します」
マ「重要である試合の舞台は……」
岩本含め代表選手は息を飲む。
マ「────禁じられた森です」
💛🤎🩵「……はい」
────禁じられた森
ホグワーツ敷地内にある森。
危険な魔法生物や闇の生物が生息する森として、普段は絶対に入ってはいけない場所とされている。
そんな森が第1試合の舞台となった。
マ「試合内容は会場で発表をします。それでは……ご武運を祈ります」
💛🤎🩵「失礼します」
3人揃って頭を下げ、校長室を出る。
それぞれ目を合わせたあと特に会話もせずに解散をした。
❤️「照どうだった?」
💛「……20時。禁じられた森だって」
🩷「うぉわー!!マジか!!」
💚「20時って、森に住む生物達が活発に動き始める時間帯じゃん」
🩷「ホントじゃん!無闇に攻撃しないでよ!?あの子達だって生きてるんだからね!」
💛「……分かってる」
❤️「照足震えてない?」
💛「ただの武者震いだから…!」
💚「あっ。照って……」
💛ギクッ
禁じられた森には人肉を好む巨大蜘蛛や毒針を持つムカデがいる。
そう、岩本は、極度の虫嫌い。
禁じられた森なんて本当は死んでも入りたくない。
更には狼人間やケンタウロス、ヒッポグリフなど、人間より体が大きく力のある危険な生物もいる。
💛「絶対生きて帰ってくるって……ふっかと約束したから。逃げる訳にはいかない」
🩷「おアツいねぇ。仲直りできたようでよかった!」
💚「俺らも照の活躍見てるから!頑張って!」
💛「ありがと、舘さんトレーニング手伝って」
❤️「OK、全力でサポートするよ」
試合開始まであと10時間。
昼間は普段と変わらない。いつも通り授業を受けて空きコマにはトレーニングと最終調整。
時間が近づくにつれ岩本の中で緊張感も出てくる。
試合詳細はまだ不明。
ありとあらゆる想定をして挑まなければならない。
🩷「照これ!禁じられた森の地図!」
💛「ありがと。生物の生息地がどの辺とかわかる?」
🩷「えっとね、確かこの辺が──── 」
💛「特に危険な区域は?」
🩷「そうだな〜……この辺は森の中でも特に危険だから最短ルートだったとしてもやめた方がいいと思う。足止めくらったら意味無いしね。遠回りのルートとしては────」
生物の生態や生息地に詳しい佐久間に協力してもらって禁じられた森の情報を頭に叩き込む。
試合開始まであと3時間。
第1試合が禁じられた森で行われる事は他の生徒たちにも知らされた。
夜の森の周辺は灯りもなく暗い。
他の生徒は森の中に設置された水晶が捉えた様子を大広間に置かれた複数枚の大きな鏡に映し出して観戦するようだった。
大広間での夕食を終えたあと、応援する生徒たちは部屋に戻らずそのまま試合が始まるまで待機していた。
🧡「ふっかさんは?」
💙「すぐ戻ってくるって言ってた」
🖤「ああ〜…激励の言葉でも送りにいったんですかね」
岩本は寮の自室に戻りユニフォームに着替える。
もうすぐ命懸けのトーナメントが幕を開ける。
よりによって初戦から大嫌いな虫のいる森を走らなければならないとは思わなかった。
しかし弱音を吐いている場合ではない。学校の代表として相応しい闘いを見せなければならない。
一呼吸してから両頬をパンッと軽く叩き気合を入れる。
💛「……よしっ」
そして岩本は杖を持ち部屋を出た。
生徒のほとんどは試合を観戦するため大広間でいるのだろう。廊下には全然人がいない。
グイッ
その時、いきなり誰かに左腕を掴まれた。岩本は突然のことに驚き咄嗟に杖を抜く。
しかし腕を引いた者を見た瞬間、構えを直した。
💛「……ふっかじゃん」
深澤だった。
その表情にはあの日のような不安は見られなかった。
💜「見てっから」
『頑張れ』でも『応援してる』でもない。岩本を信頼してるが故の言葉。岩本はフッと笑い深澤に軽くキスをする。
💛「行ってくる」
💜「うん」
最低限の会話だけして岩本を送り出した。
1人残された深澤は岩本の背中が見えなくなった後、大広間の方へと向かった。
試合開始まであと1時間。
19:45 大広間
佐久間、向井、ラウールは観戦用の鏡の真ん前を占領。
阿部、宮舘、渡辺、目黒、深澤は少し後ろの方から様子を見ていた。
鏡は何枚か置かれ、生徒はまばらにわかれて鏡に釘付けになっていた。
🧡「あっ、照兄映った!森の入口や!」
🩷「はじまるのか〜!俺のアドバイス役に立つといいんだけどな 」
鏡に映像が映し出された瞬間、生徒が一斉に歓声で湧き上がった。
スポーツ観戦の時の様子によく似ている。
生徒が禁じられた森の入口に並んで立った所でマクゴナガル校長が口を開いた。
マ「これより、三大魔法学校対抗試合、第1試合を開催します。
第1試合、ルールを説明します」
· · ───── ·✧· ───── · ·
【第1試合:禁じられた森】
①制限時間は1時間
②森の中に隠された、それぞれの学校のエンブレムが刻まれた羅針盤を手に入れる
③羅針盤をゲットし森の入口に戻ってきたらクリア
④間違えて他の学校のエンブレムが入った羅針盤を持ってゴールしても無効となる
· · ───── ·✧· ───── · ·
ルールは至ってシンプルだった。
しかし、森の中は罠だらけ。一瞬も気を抜いてはならない。
マ「それでは、選手はスタート位置について 」
マ「はじめ!!」
号令とともに鳴らされた花火の音で3人は一斉にスタート。森の中へと入っていった。
森の中は真っ暗だ。
ルーモスの呪文を使えば辺りを照らせるが、森の危険な生物を寄せ付ける可能性もある。
岩本は灯りはつけずに森の中を歩いた。
💛(佐久間の言ってた話だとこの先に分かれ道があって……左はケンタウロスの住処だったな。右に行くか)
直前に頭に入れた地図と道を照らし合わせ慎重に歩いていく。今のところ怪しい足音や鳴き声も聞こえない。
◇大広間◇
💚「今のところ誰もまだ羅針盤を見つけてないみたいだね」
❤️「運もあるよね。戻ることを考えたら早めに見つけたいけど……」
🧡「照兄頑張れ〜……!」
全員がソワソワとしながら鏡を見守っていたが、次第に誰が1番初めに羅針盤を見つけられるかの予想大会などが始まっていた。
歩き始めて20分。森のかなり深いところまで進んだ気がする。戻ることを考えればそろそろ羅針盤を見つけたいところだ。
💛(そういや地図だとこの先に樹齢1000年のイチイの木があったな。佐久間の話だと魔力が強すぎて動物が近寄らないとか……もしかしたら……)
岩本が記憶を頼りに進むと、地図にあった通り圧倒的な存在感を放ち厳かに佇む1本のイチイの樹木があった。
💛「ルーモス」
岩本は呪文を唱え杖の先端に灯りをつける。
イチイの木を根元から枝先まで見渡す。
💛「……あった…!」
岩本の予想通り、イチイの木の枝にチェーンがついた羅針盤が吊るされていた。
羅針盤の本体の背中にはホグワーツのエンブレム。
🤍「見つけた!!岩本くん見つけた!!」
岩本を映し出す鏡を見ていた生徒は大盛り上がり。
応援する声があがる。
🧡「このままあとは戻るだけや!」
🩷「照戻れー!!」
岩本は羅針盤を首にかけ、来た道を颯爽と戻る。
このまま行けば大嫌いな虫に出くわす事もなく終われる。
💛「よしっ……いける……!」
しかし、その時だった。
「キャーーー!!!」
岩本は足を止めた。南の方で叫び声がした。
女性の声だ。
それとほぼ同時で大広間の一角にも悲鳴が上がった。
「まずい!ボーバトン代表がアクロマンチュラの巣窟に!!」
「杖は!?」
「転んだ時に落としちゃってる!」
「早く逃げないと喰われるぞ!」
────アクロマンチュラ
森に生息する中でも特に危険な猛毒を持つ巨大な毒蜘蛛。大きな個体だと脚の長さが4、5mにもなる。
そして人肉を食べる。
💛「あっちはアクロマンチュラの巣……まさか…」
岩本は悲鳴のした方へと走り出した。
虫が嫌いだとか、1番にゴールできないとか、そんな考えはなかった。
ただ気づけば走り出していたのだ。
🩷「待って!照が違う方に走ってる!」
💚「まさか助けに行くんじゃ!?」
💙「アイツ虫大っ嫌いだろ?大丈夫か…!?」
アクロマンチュラの巣窟ではボーバトン代表のマリーが足を取られ囲まれていた。
動揺し転倒した時に杖を落とし、木々の間から差し込むわずかな月明かりしかない暗闇の中で手探りで探すも見当たらない。杖が無ければもちろん魔法が使えない。
🩵「……どうしよ…!杖はどこ……!?」
アクロマンチュラにとってマリーは巣の中に自ら飛び込んできた餌でしかない。
数え切れないほどのアクロマンチュラが彼女を見据え牙をむき出していた。
🩵「誰か……誰か!!」
絶体絶命のピンチだった。
すると背後から呪文を唱える声がした。
💛「コンフリンゴ!」
呪文と同時に近くにあった1本の木に炎が立ち上がり爆発する。
炎と爆発音に怯えたアクロマンチュラは一斉に逃げ出す。
しかし1匹だけ逃げずに岩本をロックオンした。
💛「……ゲッ!」
目が合った瞬間、アクロマンチュラが岩本目掛けて走ってきた。
💛「やべぇ!!」
岩本は急いで逃げる。しかしどれだけ走っても追いかけてくる。
狭い道を通ろうがお構いなし。長い足とハサミで周りの気をなぎ倒しながらどんどん距離を詰めてくる。
💛「ねぇヤダ!! こっち来んな!!ぎゃぁぁぁデカイ!!足多い!!!気持ち悪い!!!」
このままでは自分が喰われる。
岩本は意を決して立ち止まりアクロマンチュラの方へ杖を構えた。
💛(佐久間に攻撃すんなって言われたけどしょうがねぇ……!)
💛「ペトリフィカス・トタルス!!」
杖から放たれた閃光がアクロマンチュラに直撃。岩本の魔法をもろに受けたアクロマンチュラは呪文通り石のように金縛りにあい動かなくなった。
その内に岩本はゴールを目指し森の中を走った。
そして
「────ホグワーツ代表、Mr.岩本。ゴール!! 」
岩本は羅針盤を持って無事ゴール。
大広間では大歓声が広がっていた。
🧡「照兄かっこええ!!すごい!!」
🤍「順位は!?」
💚「2位だ。ダームストラング代表が8分前にゴールしてる」
🩷「いや順位関係ねぇよアイツは英雄だぁ!!」
💙「マジで命知らずだな……こっちが心臓止まるかと思ったわ」
記録は47分36秒。
結果は2位となった。
💛「……2位か」
あのまま悲鳴を無視してゴールしていれば間違いなく1位のはずであった。
惜しい結果となったが後悔はしていない。
岩本が部屋に戻ろうとした時、声をかけられた。
🩵「あのっ……!」
そこにいたのは森で助けたボーバトン代表のマリーだった。
🩵「助けてくれてありがとう…!速さを競う試合だったのに…!」
💛「いえ、無事でよかった」
🩵「勇敢で優しいのね。魔法使いとして素晴らしいわ」
💛「どうも。じゃあ俺はこれで」
🩵「あっ、待って」
マリーは岩本に歩み寄り、その手を岩本の頬に添えて…
チュッ
💛「…え?」
岩本の頬にキスをした。
🩵「Merci.Bonne nuit♡」
マリーは微笑みながら去っていった。
そして、その様子は水晶を通して大広間の鏡で大画面で映し出されていた。
💙「ハハハハッ!!」
🧡「何今の!?美女にチューされた!?」
🩷「マジか!!マンガの主人公みてぇ笑」
💚「ほら、フランス人って軽いスキンシップのつもりでキスしたりするからさ……!」
🤍「ふっかさん大丈夫?息してる?」
💜「……いやっ別に…?いいんじゃない?あれくらい、いや、むしろあんな美女にちゅーされるの羨ましいくらいだわ!……うん。ねっ」
🖤「めっちゃ動揺してるじゃないすか」
❤️「とにかくみんな無事でよかったよ」
大広間ではまだ熱冷めぬまま賑わっていた。この試合は長い闘いの序章に過ぎない。
このトーナメントが岩本と深澤のこれからを大きく変えることになるとは、まだ誰も思っていなかった。
───トーナメント第1試合 終了
コメント
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動揺してるふっかかわいー これからも楽しみに待ってます!