[secret story:4]
「どうしたんだよ?呼び出されたと思ったら、急に神社って。」
「えぇー?気分!でも久しぶりに来たなー。なんか楽しい。」
「立派な大人が神社ではしゃぐとか…何やってんのか。」
「そんな呆れんなよー。いいだろ?別に誰もいないし。」
「そう言う問題じゃないんだよ。」
「なーにお願いしようかなぁ、」
「聞いてないし…。」
「…よし、たくさん願っといた。」
「僕も願っとこ。」
「僕らは神の手のひらの上なのに…、何願ってんだか。」
「ん?なんか言った?」
「いや、別に何でも。」
「あ!あっちに絵馬ある、行こー。」
「はぁ、自由だな…。」
「こうゆうのって、何書くか迷うよなー。」
「え、そんなことない。」
「めっちゃスラスラ書くじゃん。えー、気になる。」
「絶対見せない。」
「ちぇー、つまんないのー。」
「…叶うかは、わかんないけど。」
「へぇー、何か知らんけど、応援しとくわ!」
「…そう言うお前は?」
「えー、時期にわかるよ。」
「あっそ。」
「すんごい興味ないじゃん。」
「なんかしょーもなさそう。」
「ひっどー!俺だってちゃんと書いてますぅー。」
「はぁ、早く帰ろ。寒い。」
「はいはーい。」
「残念ですが…。」
「そう、ですか。」
「彼を助けられず、申し訳ありません。」
「いえいえ、ありがとうございました。」
「それでは、失礼します。」
「…なんで、黙ってたんだよ。」
「神って、ほんと残酷。」
この言葉は、何度口にしただろうか。
「結末は、変わらない…か。」
「はぁ、まだ、抗ってやるさ。」
「早く、話してくれれば。」
「何か変わっていたのか?」
“俺の病気が、直りますよーに。”
「ははっ、漢字、違うじゃねーか。」
でもそこが、彼らしい。
願うことは罪?
第3章: 遁逃
狂った世界の片隅
コメント
1件
神様ァ…… また死んじゃったんですか…幸せになってくれ…