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クリームメロンパンのくだりから翌日、僕はあることに築いた。
そう!あの人は僕の事をよく知っているのに僕はそもそも名前すらも知らないことを今気づいた。
そう思いながら土曜日の休日。僕は町のスポーツ施設の体育館に居る。
何でかって?簡単さ!消えた感覚を呼び起こすためだよ。入学式終わって体育館に行った時に打ったサーブ、、あの後ぶっ続けで40本くらい打っていた。
だけど、なにか足りない。そんな気がしてここに来た。
うちの高校、鹿崎高等部はバレー部の超名門校らしいのでOBチームもちゃんと強いらしい。少なくともVリーグに出れるくらいには。
今日は練習試合に参加させて頂けることになった。
「オネガシャーッス!!」
そう言い僕がコートに入ると
「オネガシャーッス!!」
そう元気なおっさん連中の声がする。
「兄ちゃん!一発目頼むよ。」
っと、チャラチャラのおっさんが僕に言う。
「うっす!」
僕はこう返す。にしても工夫されたローテだなサーブ権を持った場合は
OPもしくはSにサーブを打たせる。相手チームによって帰るらしいけど。
今回は僕はOPとして試合に出る
ピーっ!
笛が鳴る
サーブを打つまでの8秒の時間が訪れる。集中して、サーブトスを上げる。
おもいっきり打つ!
ドンッ!!!
正直、この高校生をいれるのはあくまでも力量を量るため。
でも驚いた!ドンッ!!!という大砲のような音がした瞬間ボールは相手のコートサイドラインギリギリで入ったのだから。
「おーーー!!」
おっさん連中が叫びだす。そうだろう、こんなヒョロッチー高校生があんなの打つとは思わないもんな。
「もう一本ナイッサー!!」
成る程、確かに嫌なローテだな。と練習相手のチームとサーバーを見て思う。
ツーアタックにも警戒しなければならない。
そして、最初からとんでもないサーブ打って来やがった。
明らかに100km超えているサーブなんだけど!
「OK,OK次一本!」
「うっす!」
もう対策を考えよった。と僕は思った。
コートの後ろの方のサイドラインギリギリ狙ったもんでリベロが真ん中来てサイドにアウトサイドヒッターがいる。
セッターはネットの右端の方にいる。だからジャンプフローターで攻める!
解説
OP(オポジット)セッター対角にいるポジション。極めて攻撃力の高い選手は
“スーパーエース”とも呼ばれる。
OH(アウトサイドヒッター)主に左右両サイドから攻撃をする。オープントス
平行トス時間差攻撃やバックアタック、
二段トスを打つプレーヤー
MB(ミドルブロッカー)ブロックの要。攻撃は主に速い攻撃をするプレーヤー
S (セッター)チームの司令塔。色々な攻撃を組み立てる
L (リベロ)守備専門のポジション。MBが後衛に来たときに入れ替わる
結果は3対2でギリギリ勝った、さすがは社会人パワーも知恵もレベルが違う。怪物ばかりだった。
「へーい兄ちゃん!今日はサンキューな。」
とそんなことを言ってくるおっさん連中。おっさん言うても20~28歳ぐらいなんだけども。
「あんた、もしかして全国経験者?」
そんなことを聞いてくるおっさん連中
「あっ、はい。全中は毎年のように行ってました。」
これはどうやら本当の事らしい。だから僕は言った
「実績は?」
確か、ベスト3だったかな、聞いた話だと
「個人最高成績はベスト3です。」
「おーーー!!」
そう、おっさん連中が反応する。これ以上気に入られても困るので僕は帰る事にする
「じゃあ、お先に失礼します。」そう言い逃げるように去っていった。