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「ようこそ、うちの店へ。あなたが今日のお客様ですね」
「はい、よろしくおねがいします」
「では、こちらで着替えてください」
「わかりました」
私は案内されるままに、奥の部屋に入る。
「じゃあ、ここで着替えてね」
「着替えるっていっても……」
私はバスタオル一枚で、後は真っ裸なのだ。
「うーん、まあそのままでいいよ」
「じゃあ、こっちに来てくれる?」
「はい」
私は指示された場所に座る。そこは美容室のセットらしく、わりと本格的なセットがあった。
「じゃあ、髪を洗っていくから目を閉じてくれる?」
「はい」
シャンプーを始める。気持ちいいなぁ……。
「ねえ、僕もシャンプーしたい! 交代してよ」
「えっ、いいけど……」
「じゃあ、今度は僕が洗う番だね。いくよ~」
「はい、お願いしまーす」
その子が私の髪の毛を洗い始める。
「痛くない?」
「うん、平気だよ」
「僕も手伝いたい!」
シャンプーをしたい子はたくさんいるみたい。困ったな。
「順番に並んでね。ちゃんと並んでくれたら、一人ひとりの相手ができると思うよ」
「わかった。でも、早くしないとシャンプー終っちゃうよ」
「そうだよね。急がないと」
子ども達は慌てて並んでいるようだ。
「はい、次は君だよ」
「はーい」
上手くいった、と思ったんだけど、ちっちゃい子もいて、順番が我慢できなかったみたい。そのうちの一人が、あることに気づいた。
「あ、なんだお姉ちゃん、髪の毛だけじゃなく、こっちにも毛が生えてるじゃん!」
「えぇっ!?」(続く)