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#夜の鴉は闇を狩るシリーズ
wadaken1
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14歳の少年、太郎は、怪しげな老人から妖怪を捕まえ、使役することのできる壺をもらった。その壺で「垢舐め」「油取り」「網切」「袖引き小僧」「高女」「目目連」「塗り壁」「カイナデ」などの妖怪を捕まえ、夜道を歩く女子高生などにいたずらをして遊んでいた。
さらに太郎は川辺で妖怪を見つけた。最初見かけたとき、こんなところに貝がいると思ったのだが、それは「蜃」という、幻を見せる妖怪だった。
「これは使えるぞ!」
太郎はさっそく、いつもの公園のベンチに腰を下ろし、手にした壺をそっと撫でた。中には新しく捕まえた「蜃」が入っている。太郎にとっては最高の玩具だ。
夕暮れ時、今日もまた女子高生が一人で公園を通りかかった。彼女は急ぎ足でトイレに向かう。学校帰りで我慢の限界だったのだろう。太郎はニヤリと笑い、壺の蓋を少し開けて蜃を放った。
「よし、始めるぞ」
女子高生はトイレの個室に入り、ホッと息をついて用を足し始めた。ところが突然、周囲の景色が変わった。トイレの壁が透明になり、消えていく。彼女の視界に広がったのは、公園の真ん中。通行人たちが彼女の姿をジロジロと見つめ、指をさして嘲笑う声が聞こえてくる。
「え、何これ!? トイレが……なくなってる!?」
彼女は慌てて下着を上げようとしたが、あせって体が思うように動かない。通行人たちの声がどんどん大きくなり、
「変な女の子だな」
「あんなところで何やってんの?」
「恥知らず!」
と罵倒の嵐。彼女の顔は真っ赤になり、心臓が激しく鼓動し、涙目になりながら叫んだ。
「いやあっ! 見ないで!」
耐えきれなくなった彼女は、勢いよく外に飛び出した。下着が中途半端に上がったまま、シャツも乱れ、あられもない姿で公園の道に転がり出る。
蜃の幻覚はそこで消え、彼女はようやく現実に戻った。息を切らしながら周りを見回すが、通行人など一人もいない。ただ、ベンチに座っていた太郎が、彼女の姿を見てクスクスと笑っている。
「わっ、すごい姿だね。お姉さん、何やってんの? 変態?」
太郎は無邪気にからかいながら立ち上がった。女子高生は恥ずかしさで顔を歪め、慌てて服を直した。
彼女は太郎を睨みつけたが、太郎は壺を隠し持ち、満足げに逃げ出した。今日のいたずらは大成功だ。次はどんな幻を見せてやろうか、と心の中でワクワクしながら。(続く)
コメント
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あおいです🌷 第11話、読みました。太郎くん、どんどんエスカレートしてますね…「蜃」を使った幻覚のいたずら、文章から女子高生のパニックがひしひし伝わってきて、読んでるこっちまでドキドキしました。「変態?」って無邪気に言うシーン、胸がぎゅっとなりました。悪意のない残酷さがリアルで、続きがすごく気になります…!