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#夜の鴉は闇を狩るシリーズ
wadaken1
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コメント
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うわあ〜読んだ読んだ!!😳💦 第12話「蜃②」、もうね、どんどんエスカレートしてる感じがたまらない…! 今回はプールか〜、しかも「水着を着てると思い込ませる」って、太郎の頭の中どうなってんの!?って思うけど、蜃のチートっぷりがヤバすぎて笑っちゃった🤣 みゆちゃん、無自覚に裸で泳いじゃってるの、読んでてドキドキした…。周りの人がたまに「ん?」ってなる描写もリアルで、次はどこでどんな遊びが始まるのか気になる〜! 重田さん、今日もエグいけど面白かったです!!✨
14歳の少年・太郎は、怪しげな老人から、妖怪を捕まえ、使役することのできる壺をもらった。その壺で「垢舐め」「油取り」「網切」「袖引き小僧」「高女」「目目連」「塗り壁」「カイナデ」などの妖怪を捕まえ、夜道を歩く女子高生などにいたずらをして遊んでいた。
さらに太郎は、「蜃」という、幻を見せる妖怪を新たに捕まえ、前回その力で公園のトイレにいた女子高生をからかってみた。
「この妖怪は、まだまだ使えるぞ」
太郎は新しいアイディアを思いつき、近くの温水プールに出かけた(使用料は「蜃」の幻覚でごまかしてしまった)。
そして、好みのタイプの女の子を探すため、プールサイドのベンチに腰を下ろし、ゆっくりと周囲を見回した。
夏休みということもあり、プールは家族連れや学生で賑わっている。その中に、さっきロッカールームの近くで目をつけた女の子がいた。黒髪のポニーテールに、色白の肌。身長は160センチくらいで、華奢な体つき。友達二人と一緒に来ているらしい。友達からは「みゆ」と呼ばれていた。みゆはまだ水着に着替えておらず、ロッカーに向かっているところだった。
「ちょうどいい」
太郎は壺の中の蜃に囁いた。
「蜃、あのポニーテールの子にだけ特別な幻を見せてくれ。水着を着ていないのに、ちゃんと可愛い水着を着ていると思い込ませろ。しかも、本人は鏡を見ても、自分が水着姿だと信じるように」
蜃は音もなく霧を広げ、みゆの意識にだけ深く入り込んでいった。
みゆは友達と一緒に女子更衣室に入っていった。更衣室の鏡の前で、みゆは服を脱ぎ始めた。制服のブレザー、スカート、ブラウス、そして下着まで。すべてをロッカーにしまい、タオルも置いた。ここから水着に着替えるはずなのだが、彼女の目にはすでに自分が「淡い水色のビキニ水着」を着ているように見えていた。布の感触まで完璧に再現され、肩紐の位置、胸のホック、腰の紐の結び目まで感じ取れる。
「うわ、今日の水着、めっちゃかわいい! 新しく買ったやつ、こんなにかわいかったっけ? 似合ってる?」
友達が振り返って笑った。
「え、みゆいつそんな水着買ったの? 超かわいいそれ!」
友達の目にも、普通に水着を着たみゆが見えている。蜃は周囲の人々にも「みゆが水着を着ている」幻を見せているが、実際にはみゆは一糸まとわぬ裸のままだ。みゆは満足げに鏡の前でポーズをとった。
「でしょ? なんか今日、肌の調子もいいし、自信あるわ~」
三人で更衣室を出て、プールサイドへ。裸のまま歩くみゆの姿に、近くにいた男性客たちが一瞬息を飲んだ。しかし蜃の幻で、多くの人は「普通の水着姿の女子高生」と認識してしまう。裸に見えたことも、気の迷いかと流されてしまった。それでも、時折「なんか変だな……」と首を傾げる人がいた。
みゆは友達と一緒にプールに入った。水に飛び込む瞬間、冷たい水が直接肌に触れる感触に少し驚いたが。クロールで泳ぎ始めると、水の抵抗や水しぶきが体に当たる感覚も、すべて「水着越し」だと脳が解釈している。
太郎はベンチからその様子を食い入るように見ていた。みゆの裸体が水面を滑り、ターンするたびに水滴が飛び散る。完璧な裸泳ぎなのに、本人はもちろん、周囲のほとんどの人も「普通の水着姿」として見ている。しかし太郎だけが本当の姿を見ているのだ。
「最高だな、これ……」
しばらくして、みゆはプールから上がった。水滴が裸の体を伝って落ちる。彼女はプールサイドで友達と立ち話しながら、体を軽くタオルで拭いているつもりだったが、実際にはタオルすら持っていない。
「ちょっと寒いね。そろそろ上がろっか」
友達が言うと、みゆは頷いた。
「うん。でも今日、めっちゃ楽しかった! この水着、ほんと買ってよかったわ」
三人は再び更衣室へ戻る。裸のまま歩くみゆを、蜃の幻が守っている。誰も異常を訴えない。更衣室で、みゆは「水着」を脱ぐ動作をした。実際には何も着ていないのに、丁寧にビキニを外し、ロッカーにしまう仕草まで完璧にこなす。そしてまた制服に着替えて出てきた。太郎は満足げに立ち上がり、蜃を壺に戻した。
「これならどこでも遊べるな。次はもっと大胆な場所でやってみようか……」
プールを後にする太郎の背後で、みゆたちは「今日なんか不思議な感じだったよね」と笑い合っていた。でも、誰も真実に気づくことはなかった。太郎の新しい遊びは、まだ始まったばかりだった。