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ステータスは極振りで決まり!

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ステータスは極振りで決まり!

38 - 一章 拗らせた愛を持つ友人ちゃん

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2025年09月28日

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「アンタがベルノのお友達のルーマちゃんだな?」

「私の名前を知ってるの?」

「ベルノが探してたからな。私も人探しをしてて利害の一致で共に行動してるんだ。」

「肝心のベルノちゃんは何処に?」

「そこの風の檻の中に閉じ込められてるよ。もちろん閉じ込めたのは私じゃなくてあそこの槍斧を担いでるねーちゃんだ。」

「なるほど…。何となく状況は掴めました。それでは私もあなたの仲間になりましょう。」

「んぉ!?さっきとんでもない

揺れとか騒音したけどまさかクソ魔法使いの話してた第三勢力の何かが来たのか!?」

「私だよ私!ベルノちゃん?」

「その声はルーマちゃんだな!頼む助けてくれ!」

「大丈夫!私があのお姉さんを確実に握りつぶすからね♪」

「うん!頼んだルーマちゃん!それとカールマのねぇちゃん死にたくなければ本当に逃げた方がいいぞ!私の速さを持ってしても逃げられなかったけどな!」

(状況が一気に悪化した…。第三勢力がまさか二人の知り合いだったとは……。二人自身もこれは想定外のことらしいが私からすれば地獄そのものだ。頭数が増えたというのもそうだが、このルーマという少女。恐らく召喚士サモナーと予想するがそれで呼び出したのがこのゴーレムだとしたら彼女の実力は本物だ。十数メートルの岩の塊なんか相手してられん。なら術者であるルーマちゃんを倒せばそれで解決だが彼女の元にたどり着けるかどうか怪しい…というかほぼ無理だろうな。ならせめてベルノかミーシャのどちらかを倒してポイントを稼がないと)

「流石にそんな化け物を相手にするのは私も無理だ。だからせめてベルノかミーシャを道連れにしてやろうかな。手軽なのはベルノか。【トリカゴ】よゆっくりと閉じろ!」

その合図と共に綺麗なドーム型の風の檻は徐々に閉じていく

「なんか狭くなってくんですけどこの風!?」

「ベルノちゃんだけでも倒すつもりね?」

「さすがにそんな巨体を相手取ることは出来ないからな?」

「でも残念…私にそれは悪手。『ゴレムス』この人を弾いて。」

その言葉を聞いた巨大なゴーレムはゆっくりと動きだしカールマに狙いを定めて人差し指を内側に曲げたあと親指で爪を抑え、少し力をためたと思えば一気に曲げた人差し指を解放する。瞬間暴風が発生し嫌な予感を察知していたカールマは既に距離を置いていたがお構い無しにその暴風はカールマを巻き込んで遠く彼方まで吹き飛ばした。そして少しした後ログに【リング外 カールマ】という表記が表示された。

「ま、マジか………。」

「ありがとうゴレムス。もう眠っていいよ。」

役目を終えた『ゴレムス』は体を最大限小さくしたあとただの岩となった。

術者が消えたことでベルノも解放されお目当てのお友達とも会えたようで二人してキャッキャしてるが、このコンビ笑えないくらい強い。ベルノ単体はまだ少し頭が弱いがそれでもステータスと子供ならではの勘がいい感じにマッチしてるのか獣達とのコンビプレイはその辺のプレイヤーでは打破するのは困難で、そのお友達のルーマちゃんは今見せつけられた通り巨大なゴーレム『ゴレムス』とか言うやつを召喚してくる時点でこちらに勝ち目がほとんどない。動きは確かにトロイが図体のデカさ的に私らが全力で逃げようともせいぜいそいつの徒歩と同じ位の距離しか稼げないから逃げれないし、これだけでかい岩の塊だからまぁ並大抵の攻撃は通じないだろう。私が偶然見つけた【魔法複合】による爆破を自爆覚悟で唱えても人で言う少し擦りむいた程度の傷にしかならん。正直この子は敵には回したくないかな。

「いやぁ…助かったよルーマちゃん。」

「いえ、それよりベルノちゃんを守っていただきありがとうございます。」

「守られてないぞ私!?コイツ私の事こき使ってきたもん!」

「失礼な奴だな?私の魔力探知のお陰で雑魚戦からは逃れられただろ?…まぁ、カールマに関してはちょっとどうしようもなかったけどさ。」

「それにお前私は忘れてないからな!?お前に土に埋められたの!」

「……そんなことしたんですか?」

「…まぁ、な?ただそれは一番最初敵同士の時の話で結果的に私が勝ったんだけどそこで倒せたのにあえて倒してないんだぞ私?ランキング上位狙うなら倒した方がいいのにそういうことをしなかったんだからその辺は水に流してくれよ。」

「…そういえばお名前聞いてませんでしたね?」

「…私はミーシャって言うけど。」

これはアレか?このまま私も公開処刑的なやつか?だとしたらそうだなぁ…。どうやって逃げようかなぁ………。

「では、ミーシャさん。少しあっちでお話しましょう。ベルノちゃんはちょっと待っててね。 」

「はいはーい。クソ魔法使いと仲良くしてやってねぇ。なんならどさくさに紛れてやっちゃってよ。 」

「生きて帰ってきたらもっかいお前を土に埋めてやる。」

「出来るもんならやってみろぉだ!」

こいつホンマに……。


「さて…それでミーシャさん先程の土にハマってたという話なんですが……。」

「う、うん。それが、何か?」

「ベルノちゃんはどんな風にハマった、もしくは土に埋めたんですか?」

「上半身を地面に突き刺すような形で埋めましたねぇ…。」

「そう………。ベルノちゃんはやっぱり暴れたよね?」

「ケツ丸出しでジタバタしてたかな?」

「そう……ですか。」

始末されるかなぁ私……。

「ふふっ…ふふふ…………。やっぱりとっても可愛らしいですねベルノちゃん♡」

「……ふぇ?」

「あの子リアルでも運動神経が高くて男の子と対等にかけっことかもできるんだけどおっちょこちょいだったり、行動一つ一つがわんちゃんみたいで可愛いんです。」

「あっ……なるほど?」

「ミーシャさんのおかげでまたベルノちゃんの可愛らしい一面を見れて良かったです。」

「なんかよく分かんないけど感謝されて悪い気はしないな。」

「それで、もし良かったらなんですけどこのイベント終了後フレンドになってくれますか?」

「まぁそれは構わないよ。」

「ありがとうございます!私達アバター含めて子供っぽいので下に見られることが多くて困ってたんで!」

多分このイベントに参加した人見てる人はもう君達を下に見ることは無いだろうけどね?イノシシ乗り回す早さ極振り癖強プレイヤーと超巨体ゴーレムを使役するロリとか怖すぎるだろうからねぇ……。

「そんじゃあ後はお互い殺られないように手を合わせて生き残ろうか。」

「そうしましょうかミーシャさん」

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