第41話 気づきたくなかった
「そこまで猫に馴染んで、幸せそうなツラするってことは、冬花は――オレたちは、もうずっとこのままでいいんじゃねぇか」
明るくはあるが、どこか圧の強い断どうし色を含んだ声の銀二。
(なんで……なんで銀二が、そんなこと……)
何かが、おかしい。
確かにそう感じているが、今はそれよりも――冬花は別のことに気を取られていた。
(銀二の様子がおかしいのは確かで……それってつまり、今までと違って本当に……このまま元に戻れなくなるかもしれないってことで……)
「……」
さっきまでの無表情と違い、明るい笑顔の銀二が冬花を見据える。
それがいつもの軽い調子の、頼りになる感じではなく――底が知れない、何かを含んだ笑顔なのに。
(でも私――全然怖いって思ってない)
そんなことに気づき――冬花は愕然としていた。
(これじゃあ……最初に入れ替わったときと、何も******
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