第42話 加速する違和感
(――山城さんのことを、好きになってるんだ)
自分で出した答えは、冬花にとってとてもしっくりくるものだった。
だがだからといって、気持ちは晴れてくれない。
(そうじゃなきゃ、山城さんと会えた場所にわざわざ行ったり、撫でられてる妄想したりするわけないよね……なんで今まで気づかなかったんだろう)
厳しかっただけの彰人が、徐々に気遣いを見せ、笑ってくれるようになった。
猫のときほど多くはない笑顔だったけれど――時折見える笑顔と言葉に背中を押され、元気になれた。
そんなことを思いながらしっぽを揺らしていた冬花だったが――ふと、弱く笑う。
(……バカだなぁ、私)
そう自分を笑う冬花の脳裏に、彰人の言葉が蘇る。
『……誤魔化して隠そうとするということは、周りを信用していないということだからな』
『――昔から、いつも笑っている人間にいい思い出が*******
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