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昔の夢を見た、まだ生まれて幼い頃の記憶。なんでそんなこと
覚えてるかとかそんなのわかんないけど鮮明に覚えてる。
人の子かどうかも怪しいけど、確かにお母さんから生まれた。
でも他はその記憶から、そこから5年経った5歳頃からの記憶しかない。
その時にはなんでか知らないけどボロボロの状態でジャングルに居た。
よく分からないけどそのジャングルは現実離れしてて、そこだけ
別世界だった。そこで今後僕のお母さんになる人⋯恐竜にあった。
ガサッて音がしてびっくりして、顔を上げたら恐竜がいて。でも
不思議と恐怖はなくて何となく触れても大丈夫って。触ってみたら
肌はザラザラしててでこぼこしてた。撫でてみたらお母さんは目を
瞑って僕を受け入れてくれた。そこから背中に乗ってお母さんの
住む場所に着いた、色んな恐竜がいてみんな僕を受け入れてくれた。
そこでだいたい中2くらいまで育ててもらった。野生の世界は残酷
だからってお母さんや他の人達に鍛えてもらって僕はそれなりに
強くなった。そのまま、当たり前に過ごしてたある日寝て起きたら
現実世界だった。見たことない新しい部屋、景色に戸惑ったのに
体は自然と構造や、仕組みを理解しててよく分からないけどなんでも
できた。当の僕はよく分からないままだけど。その時、机をみたら
机の上にはヒーロー服があって、、不思議だった。自然と着なきゃ
いけないって。私服とヒーロー服。しっくりきた。着方も知らない
はずなのにスルッと着れて、よく分からなかった。自然と寂しい
とか感じなくてお母さんはここに居るんだって思った。鍛えられた体は
そのままで、記憶もそのまま。居る場所がちがうだけで何も変わらない。
理解は出来ないけど不思議と身体は平気で気づけば高校生になってた。
記憶は曖昧だからどうやって高校生になったとか、学校行ってるかとか
わかんないけどね。まぁそこでマナとか、リトとか、テツと、こやロウ
その他のみんなに出会って、バカ騒ぎして、卒業の時は大泣きして
そうやって大きくなって。成人して今になる。今でも体に染み付いてる
お母さんから教えられたことは僕の精神安定剤みたいなもん。
僕が強くなれた理由はそこにある。ヒーローに慣れた理由も。そこに。
今でもたまに、記憶が飛んだりすることがある。なんでかは分からない。
もしかしたらお母さんに出会った代償なのかも。でもこんなことで
許されるなら幸せ。だって、お母さんに会えたことの方が大きいし。